ヒット商品誕生秘話

セロテープ®

文具商の三大商品!GHQも驚いた日本の技術。

セロハン粘着テープのプロトタイプは、アメリカの企業が1890年頃に開発した、薬物を混ぜない基剤だけの絆創膏でした。その後、1930年代に透明なセロハンを基材とした粘着テープが登場。これは自動車の塗り分け塗装用テープに着想を得たもので、不況下のアメリカで大ヒットを記録しました。

日本では1900年頃からゴム絆創膏や紙粘着テープなどが創製されていました。1937年頃には当社でも透明粘着テープの試作を行っていましたが、実用化には至りませんでした。その後、当社は軍用航空機に標識符号や文字を塗装する際に使用する粘着テープを開発。少しずつ、技術を高めていきました。

終戦を迎えた2年後の1947年の夏。当時の歌橋憲一社長はアメリカ製の粘着テープを目にしました。欧米で人気の商品と聞き、すぐさま東京工場で試作をスタート。

同年12月、私信検閲後の封かんに使用するテープの供給が自国からの輸入品では追いつかないGHQは、セロハン粘着テープの生産を当社に依頼しました。歌橋社長らは、なんと翌年1月には試作品を完成させ、GHQへ納品。短期間での試作に驚いた米軍将校たちは、日本の技術を称賛したといいます。その後量産体制を構築し、1948年6月には「セロテープ®」として市販を開始。1953年頃には“文具商の三大商品の一つ”と言われるまでに成長しました。

今や無くてはならない存在となった「セロテープ®」ですが、発売当初はものを貼るのに粘着テープを使う習慣がなく、販売では大変苦心しました。しかし、諦めずに製品の良さを訴え続け、その販売と販路拡大に心血を注いだ先人たち。今の「セロテープ®」に流れているのは、彼らの熱い想いなのかもしれません。

セロテープ®をもっと便利に

  • 1948年

    セロテープ®の市販開始。日本人に“粘着テープを貼る習慣”を作り出しました。

  • 1979年

    セロテープ®小巻カッター付を発売。小学生の工作のお供に

  • 2010年

    切り口がまっすぐ美しいテープカッター直線美発売

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