ヒット商品誕生秘話

ステプティ

現場の声を取り入れた製品開発で、医療に貢献

採血や予防接種、点滴、輸血等で注射針や穿刺針※の抜去後に、必ず行われるのが圧迫止血です。穿刺部位(穿刺針を刺した部位)を圧迫することで、止血をするとともに、内出血を予防する効果があります。太い穿刺針を用いた場合、医師や看護師がガーゼ等で圧迫止血を行います。止血まで患者さんに付き添わなければならず、多忙な医療従事者にとっては負担となっていました。

当社では1987年頃から止血効果のある絆創膏の開発に着手し、1989年に「インジェクションパッド」を発売。適度な圧迫効果と扱いやすさが評価されましたが、出血量の多い部位の止血には十分な効果を有していませんでした。

その後、血液センターから「献血後の止血に使いたい」という声が寄せられ、開発・設計チームはインジェクションパッドの大型タイプの検討を開始します。しかし、厚みのあるパッドへの要望があったことから、伸縮性のある不織布テープとパッドを組み合わせた「ステプティ」を開発しました。厚みのあるパッドでの圧迫とともに、テープを伸ばして貼ることでしっかりと圧迫固定できることから、これまでにない製品として広く受け入れられました。
さらに、病院への案内を進めるうちに、血圧が高く止血に時間を要する動脈穿刺にも対応した圧迫止血絆への期待が大きいことが分かりました。試作品を作っては病院での実用評価を何度も繰り返す中で上市に至った「ステプティP」(1994年発売)は、基材とパッドの間にプレートを入れることで高い止血効果を実現しました。動脈内に血管留置針を挿入する麻酔科やカテーテルを挿入する循環器内科等で重宝されています。また、患者さんに付き添う時間が短縮され、医療現場の業務効率化にも貢献しています。
1996年には被覆保護用パッド付絆創膏「チューシャバン」を発売し、様々な用途に応じたラインアップが取り揃えられました。各製品の特長に加え、正しい使い方を伝える活動に注力しています。2012年には被覆保護用絆創膏の総称ブランド「Cesablic」が誕生し、その利便性が欧州や中央アジアといった海外でも広まりつつあります。「止血」をコンセプトに医療従事者の声を取り入れた製品群が、今日の医療現場を支えています。

血液や体液などを採取するために、血管・体腔内や内臓に刺す針

ラインアップ

  • 1989年

    止血パッド付絆創膏(創面保護材)インジェクションパッド発売

  • 1992年

    ステプティ発売。圧迫固定することにより、優れた止血効果が得られます

  • 1996年

    一般的被覆保護用パッド付絆創膏(創面保護材)チューシャバン発売

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