100周年記念特集
やさしさにぴったり。そんな明日を目指して100年。

1918年、歌橋製薬所として創業したニチバンは、2018年に100周年を迎えました。
絆創膏、軟膏・硬膏類の製造・販売から始まった当社は、絆創膏開発で蓄積してきた粘着技術をベースに、幅広い分野に「貼る」製品をお届けすることで、人々の快適で豊かな暮らしに貢献しています。

暮らしにぴったり寄り添う セロテープ®

“貼る”を暮らしの中に

ニチバンは「愛される文房具づくり」をテーマに、製品をご提供しています。その原点となったのが、1948年に発売した「セロテープ®」です。戦後の文具三大ヒット商品のひとつと言われた「セロテープ®」には、「ものとものを“貼る”道具を通して、人々の生活を少しでも豊かに」という想いを込めています。いつもは気にもとめないけれど、当たり前のようにそばにある。これが道具としての理想の姿だと考えています。

「セロテープ®」は、天然ゴムをベースとした粘着剤を使用することで、温度の影響を受けにくく、しっかりとよく貼り付きます。また基材のセロハンフィルムは木材チップを原料とした天然素材のため、静電気が発生しにくく、紙を吸い上げにくいので、スムーズに“貼る”ことができます。さらに独自の研究から生み出したテープの4層構造は、粘着力とテープの引き出しやすさを両立させています。

PLAYBACK 1948

発売当初の日本にはテープでものを貼るという習慣がなかったため、広告入り宣伝カーで全国を巡回するなど、さまざまな販促活動を通して、「セロテープ®」の便利さを伝えていきました。

新たなブランドの創生を目指して

テープ事業を代表する「セロテープ®」ブランドが長くニチバンを支えたように、次の100年も新たなブランド創生なくして展望はないと思います。そして高品質でもオンリーワンでなければ、製品は売れない時代です。ニチバン品質を堅持し、人や地球にやさしい新製品をタイムリーに開発し、次の100年につなげてまいります。

テープ事業本部 テープ開発部長
深野 兼司

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野菜をぴったり束ねる 野菜結束システム たばねら

包装材としての用途を開拓

ニチバンの「貼る」技術は、農産分野でも活用されています。従来、野菜の結束はワラ紐などを使って行われており、作業者の大きな負担となっていました。そのような状況下で、「テープで結束ができないか」というお声をいただいたことをきっかけに、農産用という新たな分野へのチャレンジをスタートさせました。開発・生産・営業が一体となって生み出した「たばねら」は、2018年で発売40周年を迎えました。

「たばねらテープ」は、粘着面同士を貼り合わせると強い粘着力を生みますが、野菜には粘着剤が付着しないよう設計しています。また使用シーンをふまえ、水に濡れたり多少の土がついても粘着力を保持することができます。テープにはさまざまな印字ができ、従来は包装を補完するものだったテープの用途を、独立した“包装材料”へと拡げました。

PLAYBACK 1978

開発時には実際に農家を訪問し、テストを繰り返しました。発売後は「使ってもらえればよさを感じていただけるはず」と、対面でのデモンストレーションも積極的に行い、製品の浸透を図りました。

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肌にぴったりの貼り心地 救急絆創膏ケアリーヴ

こだわり抜いた肌へのやさしさ

ニチバンは、1948年に日本で初めて救急絆創膏を発売しました。以来、長年蓄積してきた技術をベースに、素肌のような貼り心地の「ケアリーヴ」を生み出しました。貼っている時の違和感を少なくし、いつでも快適に使っていただきたい。だからこそ「ケアリーヴ」は徹底して「肌へのやさしさ」にこだわっています。ニチバンの根底には常に「ユーザーが本当に求めるものを追求する」という姿勢があります。

「ケアリーヴ」には、伸縮性と通気性に優れた高密度ウレタン不織布を採用しています。肌の動きにフィットし、白くふやけることがほとんどありません。また低刺激性の粘着剤を独自開発したり、テープにエンボス加工を施して皮膚に近い滑り性を持たせるなど、使い心地の良さを大切にしています。現在では多様なニーズにお応えするべく、テープの形状や素材など、さまざまなラインアップを提供しています。

PLAYBACK 1997

低温下や水に濡れると硬くなるという塩化ビニル製絆創膏の課題を解消した「ケアリーヴ」は、非塩化ビニル製絆創膏の先駆けとなりました。

次の100年も、独自の製品開発を

「ケアリーヴ」、「ロイヒ」、「バトルウィン」など、これまでご支持いただいてきた品質(ブランド)を守っていきます。その上で、お客さまの予想や期待を超える効果や使いやすさを実現できるような、ニチバン独自の製品の開発に取り組んでまいります。

メディカル事業本部 メディカル開発部長
古澤 高志

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社会の明日を支える

テープを通じて社会に貢献

ニチバンは、独自の粘着技術から生み出す製品を通じた社会貢献に取り組んでいます。その一環として行っているのが、スポーツをケガの不安なく取り組んでもらうためのテーピングの普及活動や、使用済み粘着テープの巻心を回収してリサイクルを行う環境活動です。安心・安全で持続可能な社会の実現のため、本業を通じて社会貢献を行うことが、ニチバンの果たすべき責任と役割だと考えています。

「バトルウィン」を正しく使っていただけるよう、「battlewin.com(バトルウィンドットコム)」上で、テーピングの巻き方を紹介しています。ユーザーが自分で巻けるよう動画などでわかりやすく説明する他、本格的なスポーツシーンだけでなく、日常生活や軽スポーツ時など、用途に応じた巻き方をレクチャーするコーナーも設けています。また、専門家と一緒に巻き方を習得できるテーピングセミナーも定期的に開催しています。

PLAYBACK 1984

1981年に発売した初の国産テーピングテープに改良を重ね、激しいスポーツや汗にも耐えられる粘着力を持つスポーツテーピングテープ「バトルウィン」を1984年に発売しました。

ニチバン巻心ECOプロジェクト

製品の開発・販売・使用に留まらず、使い終わった後まで責任を持つことが企業のつとめという考えのもと、2010年より「ニチバン巻心ECOプロジェクト」を実施しています。

持続可能なニチバンの社会貢献を

ニチバンは、粘着の技術をベースに生み出される製品やそのサービスを通じて社会貢献に取り組んできました。次の100年に向けても、ニチバンとして持続可能な取り組みを行い、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

執行役員 IR担当 経営企画本部長 (兼) 広報宣伝室長
片桐 真人

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環境にやさしいモノづくり

ニチバンは、1960年代からさまざまな環境への取り組みを進めています。それは、環境問題の深刻化にともなう社会的要請であり、ニチバンの技術開発の歴史でもありました。現在は製品の開発段階で、開発・製造・流通・使用・廃棄まで、すべてのライフサイクルにおける環境負荷を評価し、製品づくりの指標としています。

ホットメルト塗工技術の開発

1971年より、環境汚染を引き起こす可能性のある有機溶剤を使わない、ホットメルト塗工技術の開発に着手しました。これは、高温で混合攪拌したゴムや樹脂による粘着液を使用・塗工するもので、「無溶剤ホットメルト塗工方式」として1973年の設備導入後、1981年からクラフト粘着テープの生産を開始しました。溶剤を使用しないため、大量のエネルギーを要する乾燥工程を省くことができ、また排溶剤ガスも発生させないこの方式は、環境に配慮した製造技術の先駆けとなりました。

PLAYBACK 1981

「無溶剤ホットメルト塗工方式」を用いた最初の製品は、1981年発売のクラフト粘着テープでした。現在では布粘着テープも生産しており、今後は他製品への展開も検討しています。

貼ったまま紙を再生できる「ECOのり」

2004年、書類などにテープを貼ったまま紙を再生できる離解性粘着剤「ECOのり」を開発しました。従来の粘着剤は水に溶けないため、そのかたまりが残ったり機械に付着してしまうなど、古紙再生の妨げとなっていました。「ECOのり」は水やアルカリ水溶液に細かい粒子として分散するため、紙をきれいに再生することができます。現在は「ナイスタックエコタイプ」をはじめ、「マイタック」のリサイクルシリーズなどに「ECOのり」を使用しています。また、有機溶剤を使用せず、安全性の高い「エマルジョン粘着剤」の合成技術の開発にも取り組み、マスキングテープなどに展開しています。

「ECOのり」を使用している
「ナイスタックエコタイプ」

「マイタックリサイクルラベル」

環境負荷低減に向けた技術の追求を

ニチバングループ環境方針に掲げる「人と物および地球環境にやさしい技術」により、事業活動のさまざまな場面で、環境負荷低減活動を推進してまいりました。これまで培った技術を基に、今後も新たな価値を創造する技術を追求し、快適な生活に貢献し続けることを目指して活動を推進します。

上席執行役員 品質保証本部長
竹中 勇雄

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(所属・役職は取材当時のもの)

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