マングローブの植林

  1. TOP
  2. マングローブの植林

マングローブの
植林活動について
フィリピン ネグロス島/ボホール島

ニチバンは2010年から巻心のリサイクル活動に本格的に取り組み、プロジェクトの一環としてフィリピンのネグロス島およびボホール島でのマングローブ植林を継続的に行っています。これまでに約35万本植林してきました。
現地の人にとってマングローブは、魚やカニが集まる漁場となったり、台風から人々を守る防波堤の役目も担ったりと、暮らしにかけがえのない存在です。
また二酸化炭素を吸収し酸素を排出する作用が活発なため温暖化防止にも効果的といわれ、持続可能な地球づくりにも有意義な取り組みです。
事前に採取した小さな苗をプラスチックポットに入れてナーサリーで1か月間大きくします。
植林当日にプラスチックポットをサイトに運ぶことになります。土がついているので重量感があります。また、泥の湿地は歩きにくいです。
潮の引いた2時間が植林のタイミングです。

植林活動NEWS第15回マングローブ植林本数15076本
2024年4月~2025年3月末 植林活動実施

2024年4月~2025年3月末 植林活動実施の様子1

2024年4月~2025年3月末 植林活動実施

2024年4月~2025年3月末 植林活動実施の様子2
2024年4月~2025年3月末 植林活動実施の様子3
2024年4月~2025年3月末 植林活動実施の様子4

成長のためにはメンテナンスも
必要不可欠

固い地盤と早い潮の流れに加え、熱帯に位置するフィリピンは台風が多いため、 植林したマングローブが手入れなしに育つことはありません。倒れた苗木の対処や漂着したゴミやフジツボを取り除くなどのメンテナンスも必要不可欠です。

幹に付着したフジツボの写真

幹に付着したフジツボ

マングローブの成長記録

  • 2012年植林の様子 2012年植林(6.8mに成長)

    生き残りの割合(主な原因)

    ⇒ボカナ50% (流れてきた海藻に引っかかって枯死)
    ⇒マナプラ50% (流れてきた海藻に引っかかって枯死)

  • 2014年植林の様子 2014年植林(5.6mに成長)

    生き残りの割合(主な原因)

    ⇒シライ市バラリン村 10%(砂の移動・貝)
    ⇒シライ市ダプダプ村 10%(泥・波)
    ⇒イログ郡ボカナ村 30%(海藻)
    ⇒マナプラ郡トルトサ村 40%(海藻・波)
    ⇒ビクトリアス市 6A村 5%(砂の移動)

  • 2017年植林の様子 2017年植林(1.4mに成長)

    生き残りの割合(主な原因)

    マナプラ>30%(波、海藻)

  • 2018年植林の様子 2018年植林(1.4mに成長)

    生き残りの割合(主な原因)

    マナプラで30%程度

  • 2019年植林の様子 2019年植林(0.7mに成長)
  • 2021年植林の様子 2021年植林

なぜ?「マングローブ」を
植林するの?

乱伐されたマングローブ

枯れたマングローブの写真

商業伐採、農地やエビ養殖地への転用・・・
95%以上のマングローブを失ってしまった

20世紀半ば、フィリピン・ネグロス島には約13,000ha(西ネグロス州 政府調べ)のマングローブ林が緑豊かに生い茂っていました。しかし、1960年代以降、薪・炭などの燃材や用材のための伐採、農地開墾、エビの養殖地への転用が大規模に進められ、マングローブの林が急速に破壊されていきました。マングローブの林は、さまざまな動植物のすみかをつくります。また、台風などの高潮被害から村を守ってくれる天然の防波堤にもなります。その豊かな生態系を壊してしまうことは、私たちにとっても地球にとっても、大変危険なのです。

マングローブの写真

マングローブとは・・・

マングローブとは、熱帯・亜熱帯地方沿岸の、海水と淡水が混ざり合う河口などに生育する植物の総称。最大の特徴は、塩分を含む軟弱な泥地に育つことで、タコの足状に四方に根を伸ばすものや、タケノコのように地面から上に伸びる呼吸根を持つものなど、さまざまな種類があります。“海の森”と呼ばれるほど豊かな生態系を持つマングローブの林では、多種多様な動植物が食物連鎖を展開。地球温暖化を防止する観点でも、マングローブの林の再生が求められ、1990年代から各国で、植林活動が行われています。

環境NGO「イカオ・アコ」

1997年設立。同年からフィリピンでマングローブの植林事業を開始。継続的な植林を行い、これまでネグロス島・ボホール島各地に約200万本の植林を行う。この他、現地の教育支援活動、コミュニティ・トレードも行っている。

環境NGO「イカオ・アコ」のロゴ