活動レポート
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小学校の取り組み
「蟹江町立舟入小学校」
地域とともに進める環境活動
水郷の町と呼ばれる、水に恵まれた土地にある舟入小学校。活動の中心、4年生は6名の少ない人数の学年ながら、一人ひとりが意欲をもって活動する仲の良いクラスです。社会科の学習を通して、地球環境がさまざまな場面で悪化していることを知り「自分たちにできることから始めたい」という思いをもつように。まずは節水に取り組み、その後「ニチバン巻心ECOプロジェクト」を知り、参加を決めました。
まずは朝礼の場で全校児童に向けて参加を呼びかけ、活動を開始。巻心を集めるボックスを作成し、掲示板にポスターを掲示するなど、学校全体で巻心回収活動が意識されるよう工夫を重ねました。さらに、近くの保育所や郵便局にも声をかけ、地域の協力を得ながら活動を進めました。結果、5月から8月までに250個の巻心が集まりましたが、9月に「ニチバン出前授業」を受けて活動の意義を改めて実感したことで、子どもたちの意欲はさらにアップ。グループごとにポスターを追加で作成するなど、取り組みがどんどん広がって行きました。
目標500個を目指して、今後も取り組みを進めていこうと思います。
子どもたちの感想
・環境問題について、もっと調べたいと思い、どんな活動があるのか調べたり、節水チャレンジなど、他の環境を守る活動にすすんで参加することができました。
・自分たちにできることが、地球を守ることにつながることを知ることができました。
・巻心がどんどん集まることで、達成感を感じています。
・安いものがよいと考えるのではなく、環境を考えた製品を選ぶことが大事だと思いました。
担当の先生より
プロジェクトに参加することで、環境への意識の変化を実感しました。また、どのようにまわりの人に参加を求めていくのかということに対しても、自分たちで考える力が育ってきました。製品を買う上で、環境によい品物を選びたいという、価値基準の変化が生まれたことも、大きな変化だと思います。
舟入小学校は、ここ数年継続してプロジェクトに参加しています。今後も継続して取り組みを進めたいと思います。
「国本小学校」
子どもたちが切り拓いた地域連携の輪
国本小学校は東京世田谷にある全校生徒311名のアットホームな私立小学校です。ESDや環境学習に力を入れ、1年生から体系的に学べるよう、主体性を大切にする児童ファーストのカリキュラムを構築しています。今年度の6年生は、環境問題のみならず、様々な社会課題に目を向け、持続可能な社会をつくるために「自分たちにできること」を皆で考え話し合いました。様々な課題を「自分事」として捉え、環境保全、社会課題解決のためのプロジェクトを自分たちで立ち上げ、実行することで、身近な人たちの意識変容・行動変容に繋がると考え、このプロジェクトへの参加を決めました。
使わなくなったモノを大切に扱い続けたり、資源として再利用したりすることで、モノは本来の用途だけでなく、使った人の想いや人と人を繋ぐチカラを持つと考えました。そこで、テープの巻心だけでなく、子ども服、古本、使用済みのノート、プラスチック製の文房具、カルピスのピースボトル、使用済みZiploc製品の7種類の製品を7社と協力して回収。モノの命を延ばし、更なるチカラを生み出すために学年を「広報部」「設備部」に分けて、活動の「計画設計」を行いました。
プロジェクトの活動時間を確保するために、通常の教科学習と関連づけて準備を進めました。保護者・児童・商店街向けの手紙作りは国語、商店街や保育園への告知は国語のスピーチ単元、掲示用ポスターや回収ボックスの作製は図工、回収時間や回収物整理は総合的な学習の時間などで実施。教科学習で培った能力を活かす教科横断型の学習スタイルで取り組みました。
多くの人を巻き込むために、子どもたちは小学校だけではなく、中高生、学園関係者、商店街店舗にプロジェクト内容と回収のお願いを自分たちで交渉しました。小学生には各クラスの朝の会で、中高生には担任の先生を通じて朝礼で、商店街には一軒一軒呼びかけを行った結果、地域商店街振興組合加盟店全120店舗がポスターを貼り、協力してくれました。また、商店街振興組合長には地元のお祭りでの活動を認めてもらえるよう交渉し、「喜多見商店街感謝祭」に回収ブースとステージでの活動紹介の時間を設けてもらいました。さらに、小さな子どもたちにも考えてほしいという思いから、学校近隣の幼稚園・保育園に協力要請のお願いをアポ取りから子どもたちが主体的に行動し、近隣の6園がこの取り組みに賛同。その中の2園では園児の前で活動紹介もさせてもらいました。学園祭の告知活動だけではなく、商店街や保育園など何度も告知体験を重ねることで、主体的に修正と改善を繰り返し、プレゼンテーション力が着実に向上していきました。この取り組みは、国際園芸博覧会2027の全国連携プログラムにも認定されることとなりました。
子どもたちの感想
僕たちはKUNIMOTO Gree∞een Projectの広報活動の一環として狛江にある「虹のひかり保育園」に協力してもらうためにプレゼンをしに行きました。相手が園児だとは言え、とても緊張して言うことを忘れそうになり、控え室で何回も練習しました。いよいよ本番。途中園児や先生の質問があり、ドキッとしましたが、みんなの温かい雰囲気のおかげで思っていたよりも緊張せずに、プロジェクトの内容や自分たちの思いを伝えることができました。僕は人前で話すと固まったり、言葉が変になってしまうのですが、今回はそんなこともなかったです。普段の生活の中では大勢の前で話すチャンスがあまりないので、先生方に感謝したいです。
1週間後にその保育園に服を回収しに行くと、業務用の大きな段ボールにぎっしりと入った巻心がありました。こんなに集まるの?と驚いていると、先生はもっと集まりそうだよと笑っていました。自分が説明し協力を求めたら、みんなが全力で集めてくれたので、やりがいと達成感を感じることができました。
このプロジェクトは巻心やいらなくなった子ども服、ノート、プラスチック製の文房具など7種類の製品を企業と連携して、集め、資源循環していこうという思いでスタートしました。多くの方にこの社会問題について考えてもらい、少しでも意識変容、行動変容に繋がったかなと思うと達成感しか感じません。こんな機会を頂けたことに感謝したいと思います。
担当の先生より
今回の取り組みで「自分」「学校(友人)」「家庭(保護者)」「地域」「企業」とのつながりを体感し、その重要性を認識するとともに、多くの人を巻き込むためのコミュニケーション能力を身につけ、自ら発信する力を育てることができました。さらに、この活動を通して、自分達の行動変容が、地域住民や他学年、保護者の意識変容を促す大きな意味を持つと感じました。
「広島市立八木小学校」
楽しみながら深める環境への理解
太田川と阿武山に囲まれた、創立150年を超える八木小学校。明治期に造られた「八木用水」や、シンボルツリーの「イチョウ」が、今も子どもたちを見守っています。学校では、4年生社会科のごみ学習と関連づけてSDGsを学び、児童が主体的に参加できる活動として「ニチバン巻心ECOプロジェクト」に参加しています。
1回目の活動では、自分たちの生活と環境とのつながりを学び、調べ学習を通して環境問題への理解を深めました。その上で、「どうすれば巻心をたくさん集められるか」「思いを伝えるにはどんな方法がよいか」を話し合い、ポスター制作に加えて、校内放送・動画制作・チラシ配布を行い、各教室を訪問して呼び掛けました。回収した巻心を前に成果を実感する一方で、「もっと集めたい」という声が多く上がり、続けて2回目の活動にチャレンジ。1回目とは異なり、絵本制作・紙芝居制作・メッセージカード制作・動画制作・替え歌制作を行い、隣接する幼稚園や児童館にも呼び掛け、活動の輪を広げました。相手に合わせた伝え方の大切さや、自分たちの行動が環境づくりにつながっている実感を得て、楽しみながら主体的に環境への関心と理解を深めています。
子どもたちの感想
・集めるときには、集める理由や目的をきちんと伝えることが大切だと思いました。ただ集めるだけだと、そんなに集まらないと思いました。
・リサイクルをすることが、地球のために、自然のためにいいことを学びました。地球環境がきれいだと気持ちや心もきれいになるので、リサイクルをすることは大切だと思いました。
・自分のためだけじゃなく、みんなのためにエコ活動をしてみて、エコ活動ってとても大事なんだと思いました。
・使い切った巻心を集めるだけで、ダンボールに変わったり、新しい木を植えることができたりすることがすごいし、環境にも大切なので、これからも巻心を集めたいと思いました。
担当の先生より
児童が環境問題と向き合い、できることを主体的に考え、自分事として取り組むことができました。児童から出たアイデアをもとに進めたことで、うまくいくことばかりではありませんでしたが、様々な壁を乗り越え、生き生きと楽しみながら活動している様子が多く見られ、プロジェクトに参加してよかったと感じました。
教科と関連させて取り組み、エコ活動を実践できたことで、自分たちの生活と環境がより結び付き、理解も深まったと思います。
「大阪市立瓜破西小学校」
「循環型社会」を楽しみながら実践
大阪市内でも、自然豊かな公園や大和川など緑と水に恵まれたエリアにある大阪市立瓜破西小学校。学校の面積も広く、運動用グラウンドとは別に主に自然観察に使われる東運動場があります。自然や命のつながりに実際に触れて学ぶ機会が多く、一環として「ニチバン巻心ECOプロジェクト」にも第1回から参加しています。
広い学校の敷地内で実際に動植物や土に触れながら学ぶ場が整っており、伝統的に環境教育に力が入れられています。授業の一環として、飼育している動物のフンや落ち葉から肥料をつくり、校内にある菜園で野菜を育て収穫する「循環型」のモデルを楽しみながら身をもって学習。同じように資源の有効利用を学ぶ機会として「ニチバン巻心ECOプロジェクト」にも参加しています。「使った巻心が環境に役立つの?」 「マングローブって何?」と初めは疑問ばかりの児童たちも、紙と木の関係を学び、巻心が集まるうちに率先して取り組むように。年を追うごとに回収する巻心の数は増え、近年は4桁を数えるようになっています。
原動力は「地球の役に立つ」 喜び
毎年、プロジェクトの中心になるのは5・6年の各クラスから2人ずつ選出される「代表委員会」のメンバーです。朝礼での情報発信や家庭・地域への呼びかけ、定期的な巻心回収と回収経過発表、集めた巻心に応じた手作りシールプレゼントなど、代々先輩から受け継いできた取り組みに少しづつ工夫を加えてしっかり実践。児童たちの熱心な活動から着実に地域にも浸透し、プロジェクト協力の依頼する前から巻心を集めて保管してくれている家庭や事業所は数えきれないほど。児童のがんばりと地域の協力が実を結び、 第8回は約3,200個、第9回では約4,200個の巻心を集めました。
児童たちは「集まった巻心を数えるのが大変・・・」と口を揃えながらも「自分たちの取組が地球の役に立っているのがうれしい」とどこまでも前向きです。
「田原市立田原中部小学校 特別支援学級」
緑を守るためにチャレンジ
2021年9月、支援学級の児童たちが、新しいチャレンジとして「ニチバン巻心ECOプロジェクト」に取り組みました。「自然を大切にしたい」という児童の想いと、担任の先生の「広い世界を体験して欲しい、活動する環境を広げたい」という想いが重なったもので、児童の特性をしっかり理解した上で慎重にスタートを切りました。
まずはじめに取り組んだのは、得意分野をいかしたグループ分け。工作が得意な児童は「製作グループ」としてポスターや巻心の回収箱を製作し、話すこと表現することが得意なグループは「広報グループ」として広める方法を考えリモート朝会でのスピーチ練習をするなど、みんなで考えながら活動に取り組みました。全員一丸で参加を呼びかけたり、集まった巻心を回収したりの日々の頑張りは、学校全体、通常級のご家族にも伝わり「お家の道具箱に貯めてあったから持ってきた」という女子児童や、「お父さんが仕事場で集めてくれた」と60個も持ってきてくれた男子児童も現れ、日を追うごとに広がっていきました。結果、期日の12月までに582個の巻心が集まるとともに、チャレンジをやり遂げた大きな達成感につながりました。特別支援学級の児童にとってはもちろん、先生にとっても新しい可能性の気づきになる、実りの多いチャレンジとなりました。
「板橋区立緑小学校」
“小さな”挑戦でSDGsを後押し
東京ドーム3個分の広大な敷地に建てられた、日本有数の大規模団地サンシティに隣接している、板橋区立緑小学校。サンシティでは「緑の活動」が活発で、サンシティグリーンボランティア(SGV)を中心に「人と自然の共生」「自然性の高い環境作り」を目指し、剪定など雑木林5万本の植栽と森のケアが行われています。間伐材などは、しいたけ栽培、炭焼き、堆肥などに有効利用し、貴重な資源を循環させ、ゴミを出さない環境作りも進行中です。そのエリアの一部として、緑小学校でもSGVの方々に協力いただきながら、環境活動を積極的に行なっています。
また、持続可能な開発のための教育(ESD)にも重点が置かれ、企業等のSDGsの取組についても関心が持てる授業を行なっています。その中で出会ったのが「巻心エコプロジェクト」。「今まで何も考えずにゴミ箱に捨てていた巻心だったけど、こんな小さな巻心でも、大勢の人で集めたら、できるのかも知れないと思った」と、児童会が中心となって巻心集めがスタートしました。