社長からのご挨拶

第113期の業績について

代表取締役社長
堀田 直人

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の諸政策により緩やかな回復基調を続けておりますが、ユーロ経済圏情勢やアメリカ大統領の政策影響で円安・株高傾向が続く一方で中国景気減速や諸外国情勢不安などにより、先行きに不透明感は残り、個人消費回復に影を落としております。
 このような経済情勢のなか、当社グループは中長期経営計画【NB100】の最終3ヵ年計画「Stage3」をスタートいたしました。【NB100】の達成に向けて「Stage2」までの取組みを結実させて、成長軌道を確かなものとすべく、グループ全体にて次の3つの施策を推進いたしました。

①成長追求
*No.1ブランド確立・シェア向上と『創造開発型企業』の実現に向け、顧客を機軸とした積極的拡大施策と新たな価値の創造による事業成長戦略を遂行
②基盤効率化・安定化
*グループ最適生産体制構築の推進とともに、事業構造変革の実行により全社収益性を向上
③企業品質向上
*500億企業としての企業品質確立に向けて、世界に通用する人財育成とグループ全体の品質向上、コーポレートガバナンス強化を推進

以上の取組みを実施いたしました結果、
売上高は、前連結会計年度比 4.0%増の 441億4千5百万円、経常利益は、前連結会計年度比 22.5%増の 42億7千4百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比 70.0%増の 31億7百万円となりました。

 メディカル事業のヘルスケアフィールドにおきましては、大手ドラッグチェーンの業務提携化や、一部医薬品や商品の小売価格競争の影響を受け、厳しい販売環境ではありましたが、鎮痛消炎剤「ロイヒつぼ膏」は、訪日外国人観光客への販売が継続するとともに、キャンペーン効果も有り、シリーズ製品「ロイヒつぼ膏クール」の販売と併せて売上は好調に推移いたしました。高機能救急絆創膏“ケアリーヴ”シリーズにつきましても、キャンペーン等の販売活動を展開して、売上を伸長いたしました。医療材フィールドでは、医療費の削減傾向により衛生材消耗品へのコスト要求が強く、厳しい販売環境ではありましたが、極低刺激性サージカルテープ「スキナゲートスパット」と高透湿フィルムドレッシング材「カテリープラス」の販売を進めるとともに、止血用製品「インジェクションパッド」など“セサブリック”シリーズと、傷あと治癒促進用テープ「アトファイン」などの手術後トータルケア製品“アスカブリック”シリーズの提案活動を展開して、売上は順調に推移いたしました。

 テープ事業のオフィスフォームフィールドにおきましては、官公庁及びオフィスでの需要が伸び悩み、厳しい販売環境となりました。
このような状況のなかでありましたが、両面テープ「ナイスタック」発売50周年キャンペーンを実施し、パーソナル向け製品“ディアキチ”、“プチジョア”シリーズを拡充して雑貨カテゴリーへの販売に注力いたしました。また、Web上のクチコミ効果で「テープのりtenoriイチオシ」が注目を集めましたが、事務用品需要の回復は鈍く、前年並みの売上推移となりました。工業品フィールドでは国内消費の回復による売上拡大を予測いたしましたが、設備投資の足踏みや、一部輸出産業の弱含みにより、厳しい販売環境となりました。このような状況のなか、主力製品である「セロテープ®」は収益基盤構築のための販売戦略を継続して売上は順調に推移いたしましたが、建築需要・自動車塗装需要の回復は緩慢であり、マスキング用テープの売上は前年並みの推移となり、当フィールドの売上は若干前年を下回る結果となりました。しかしながら、包装用テープ製品の不採算販売の見直しを進め、生産の効率化と併せて、当フィールドでの利益は増加しております。

 海外事業におきましては、各国でのマーケティング活動を継続し、海外需要に対応した製品開発を進めるとともに、展示会などにも出展し、高機能救急絆創膏「ケアリーヴ」などのメディカル事業製品や、 「panfix セルローステープ」などのテープ事業製品を紹介し、各国での販売チャネルの構築と売上拡大を進め ております。

第114期の取組みについて

 2017年4月からの第114期につきましては、わが国経済は緩やかな回復を続けてはおりますが、為替や原油相場変動による経済及び株価への影響、海外の政情、経済リスクも継続しており、先行きは依然として不透明であります。
 このような状況のなか、当社グループは、2018年に迎える創業100周年に向けた中長期経営計画【NB100】の計画に基づき施策を実行してまいります。【NB100】の最終3ヵ年計画「Stage3」の中盤年度となる2018年3月期の取組みとしては、成長軌道を確かなものにするために、①顧客を基軸とした積極的拡大施策と新たな価値創造による事業成長戦略の遂行、②グループ最適生産体制構築の推進と、事業構造変革の実行により全社収益性を向上、③500億企業としての品質確立に向けて、世界に通用する人財育成とグループ全体の品質向上、コーポレート・ガバナンスの強化を行ってまいります。

 今後とも当社グループの業績向上にご期待いただき、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2017年6月

代表取締役社長 堀田 直人

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