社長からのご挨拶

第112期の業績について

代表取締役社長
堀田 直人

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策等の継続により企業収益や雇用情勢の改善が継続され、一部の国内経済に大きな効果をもたらしたインバウンド消費が継続したこともあり、緩やかな回復を持続いたしました。しかし、中国や新興国経済成長の下振れ、中東や極東アジア政治リスクへの不安や、原油相場の安値継続の影響等により、依然として先行きは不透明であります。
 このような経済情勢のなか、当社グループは中長期経営計画【NB100】の中盤3ヵ年計画「Stage2」を推進いたしました。当連結会計年度におきましては、収益性基盤を確かなものにする取組みとともに、将来に向けた新たな「成長戦略」として次の3テーマに取組んでまいりました。

 1)大型開発品の創出
    *顧客に密着した新製品のスピーディな開発と市場育成
 2)大型設備投資の着手
    *原価低減・環境対応・危機管理を意図した生産方式の更新
 3)海外新規市場の開拓
    *アジア・欧州をターゲットにしたメディカル製品の積極拡大

この戦略に基づく取組みを行った結果、
 ・売上高  :前連結会計年度比 6.4%増の 424億6千1百万円
 ・経常利益 :前連結会計年度比 54.0%増の 34億9千万円
 ・親会社株主に帰属する当期純利益:前連結会計年度比 39.3%増の 18億2千7百万円
となりました。

 メディカル事業におきましては、鎮痛消炎剤「ロイヒつぼ膏」が製品シリーズ展開の効果と訪日外国人観光客への販売伸張が継続し売上は非常に好調に推移し、高機能救急絆創膏「ケアリーヴ」も透明防水タイプ「ケアリーヴ治す力防水タイプ」を本年3月からシリーズに加え、ヘルスケアフィールドの売上は好調に推移いたしました。医療材フィールドでは、手術後の傷あとケア製品「アトファイン」を本年3月に新発売いたしました。また、極低刺激性サージカルテープ「スキナゲートスパット」と高機能フィルムドレッシング材「カテリープラス」の販売に注力いたしました結果、医療機関での採用を着実に増やし、売上は堅調に推移いたしました。
 テープ事業のオフィスフォームフィールドにおきましては、パーソナル向け新製品「Dear Kitchen(ディアキッチン)」、「プチジョア」を新たな販売チャネルへ営業展開いたしましたが、主力製品である両面テープ「ナイスタック」等の製品が、オフィスでの需要減少の影響を大きく受けて、売上の回復が停滞しております。工業品フィールドでは国際経済情勢への不安による設備投資の足踏みや、一部輸出産業の弱含みによって、工業製品の部材、包装資材としての粘着テープ製品の販売が伸び悩みましたが、「セロテープ®」は収益基盤構築のための販売戦略を強く推し進めた結果、売上は堅調に推移いたしました。また、利益性改善を目的とした生産設備投資の効果と製品戦略、販売戦略の結果として、営業利益が増加しております。
 海外事業におきましては、メディカル製品を中心にアジア圏市場へのマーケティング活動を継続し、海外展示会等にも積極的に参加し、販売チャネルの構築を進めております。これら販売チャネルの拡大と定着により、救急絆創膏「ケアリーヴ」は売上の増加を継続しております。

第113期の取組みについて

 2016年4月からの第113期につきましては、政府が推進している景気対策効果の持続が期待される一方で、株価上昇の停滞や、政府が予定しております消費税増税措置が市況に与える影響懸念、中国、他外国経済への不安、頻発している災害リスクの経済影響など、先行きの不透明感は払拭できません。
 このような状況のなか、当社グループは、2018年に迎える「創業100周年」に向けた中長期経営計画【NB100】の戦略フレームである「企業品質向上」「基盤効率化・安定化」「成長追求」に基づき施策を実行してまいる所存であります。

 今後とも当社グループの業績向上にご期待いただき、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2016年6月

代表取締役社長 堀田 直人

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