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  • 司会進行:ニチバン株式会社
    国内事業本部 工業品営業統括部 部長 淺野 文浩
  • ニチバン 淺野
    本日は業界を牽引する食品包装資材の商社様である株式会社高速の赫 裕規(てらし ゆうき)社長をお招きして、ESG経営の推進と中期経営計画によるSDGsへの貢献や取り組みについてお話しを伺いつつ、弊社、高津敏明社長よりニチバングループが推進するサステナビリティやSDGsの話しも交えながら、司会進行はニチバン工業品営業統括部の淺野文浩が行わせていただきます。赫社長、高津社長、宜しくお願いいたします。それでは先ず高津社長より、今回、赫社長をお招きした経緯をご説明願います。
  • ニチバン 高津社長
    冒頭ありましたとおり、(株)高速様は食品向けトレー、ラップ、弁当容器を中心とした食品軽包装資材を扱う専門商社様で、包装資材卸売業界唯一の上場企業であり、業界一位の売上高を誇られております。また、(株)高速様はESG経営の実践として中期経営計画によるSDGsへの貢献を掲げられている中、弊社ニチバングループもサステナビリティ重要テーマとして「セロテープ®が天然由来の製品であることによる環境負荷低減への貢献」を掲げており、セロテープ®を中心として今後益々の協力体制を築いていきたいという考えから、今回、 (株)高速・赫社長にお声掛けをさせて頂きました。本日は宜しくお願い致します。
  • ニチバン 淺野
    高津社長、ありがとうございます。続きまして、赫社長から(株)高速様の紹介をしていただけますでしょうか?
  • 高速 赫社長
    いま、たくさんご紹介頂いてその通りとなりますが、主に食品パッケージの販売が中心でして、特長としては取扱いアイテム数が非常に多く、年間14万アイテムの販売を行っています。ケースで在庫した商品をお客様が必要な分をバラピッキングしてお届けするビジネスモデルで事業を営んでおります。
  • ニチバン 淺野
    赫社長、ありがとうございます。では、本日の本題として、弊社、ニチバン高津社長よりサステナビリティ、SDGsへの取り組みについてセロテープ®を中心に少し紹介をさせていただき、その後、(株)高速様のESG経営や中期経営計画におけるSDGsへのお取り組みについて伺って参りたいと思います。それでは高津社長、お願いいたします。
  • ニチバン 高津社長
    先ず、ニチバングループでは「絆を大切にニチバングループにかかわる、すべての人々の幸せを実現します」という企業理念に基づき、サステナブルな社会の実現に貢献すべく、様々な変化の中で日々取り組みを行っております。

    サステナビリティの重要テーマとして、最近では新型コロナウィルス感染症におけるワクチン接種で弊社の止血製品であるチューシャバンの国内外への安定供給を掲げています。また、発売当初から70年以上に渡り主な原材料を天然素材にこだわっている「セロテープ®を通じた社会貢献」という事については、2020年のソーシャルプロダクツアワード大賞受賞に続き、『サステナブルなミライへセロテープ®でSDGsに貢献 Small Action For the Future (以下 SAFF) 』という特設ウェブページ(当WEBページ)を2021年6月に開設いたしました。

    SAFFは「小さなアクションから未来をつくろう」という和訳の通り、セロテープ®を使うことで、地球環境を考える一つのきっかけにしていただければと考えています。このSAFFは一般企業を中心に地方自治体も含めた共創というカタチを想定しておりますが、各企業で勤務しているお一人お一人の小さな意識・取り組み、しいては我々ニチバン社員自身一人一人の意識も大切なものと考えています。ニチバン公式ホームページ上の『セロテープ®でSDGsに貢献 特設WEBページ』では、この取り組みにご賛同いただき、セロテープ®をお使いいただいている流通企業様や地方自治体様などをご紹介しています。
  • ニチバン 淺野
    赫社長、今、高津社長よりセロテープ®の話しが出たのですが、セロテープ®はいつからお扱いいただいていますか?また、セロテープ®は天然素材でできているということは、ご存知でしたでしょうか?
  • 高速 赫社長
    (株)高速は今年2021年2月で創業55周年となりますが、(株)高速は創業者がレジスターの販売会社から独立し「高速記録紙」という名前の会社を設立した所から始まっています。創業当時の社名の通り当初メインの取扱いであった商材はレジロール(記録紙)であったため、レジ周りに関わる商品についてはおそらく(セロテープ®も含めて)創業当初から取扱いをさせて頂いていたと思っています。また、セロテープ®が天然素材であるという事は存じておりました。
  • ニチバン 高津社長
    赫社長ありがとうございます。(株)高速様はスーパーマーケットや総菜工場などの食品流通業を中心として、幅広いユーザー様への販売チャネルをお持ちです。それら多くのユーザー様にこれまでも様々なニチバン製品を幅広くご提案頂いております。その中でも最近では2017年に発売を開始した食品容器封緘用テープである「セロテープ®フードパックテープ」の提案においては特に多大なご協力を頂いております。
  • ニチバン 淺野
    では、赫社長にお伺いしますが、(株)高速様では、ESG経営や中期経営計画においてSDGsに積極的に取り組まれていると聞き及んでおります。是非その辺りのお話しを、最初のきっかけから含めて伺えればと思いますが、いかがでしょうか?
  • 高速 赫社長
    包装資材の販売会社という事なので、ESG経営、とりわけ環境関連の事については切っても切り離せないビジネス領域という事で、かねてから環境問題については様々な取り組みを行ってまいりました。最近では中期経営計画で具体的にESG経営の推進という事を掲げておりますが、そのきっかけは若者の意識の高まりがひとつの要因としてあると考えております。我々は商社であるため、優秀な人材を確保して育成して活躍してもらう事が最も重要であると考えています。私は大学の授業の講義をさせて頂く機会など、最終面接で学生の声を聞く事がある中で「ESG経営やSDGsへの貢献をどのように実践されていますか?」という質問を当たり前のようにされます。かねてからESG経営については取り組んでいたが、このような中で改めて基本方針として掲げてやっていこうと考えた次第です。
  • ニチバン 淺野
    赫社長、貴重なお話しをありがとうございます。では高津社長、是非この機会に何か赫社長へお聴きしたいことはありますか?
  • ニチバン 高津社長
    いま、赫社長がおっしゃった通り、我々もリクルート面接のなかで学生からの環境への取組み・社会貢献という発言が多いと捉えています。これについては我々世代とは違うなと感じており、また我々自身も勉強しないといけないと考え、現在の弊社、ニチバンでの取り組みでは役員向けのSDGs勉強会を皮切りに、意識的にニチバンの社員が自分事にどう落とし込んでもらうかを工夫しながら行っています。

    その中でセロテープ®やチューシャバンでのSDGs貢献を社内外双方に発信し、ステークホルダー向けIR資料・サステナビリティレポートの発行や公式SNS・12年目を迎える巻心ECOプロジェクトを通じて国内外での植樹活動・小学生への出前授業なども実施しています。この活動をこれまで以上に発信して、社会に貢献しているという事を社員も含めて皆様が腹落ち(納得)できるようにしたいと取り組んでいます。

    赫社長にお伺いしますが、様々な環境変化の中、小さな子供のうちから環境意識やSDGs教育を受ける事が当たり前の世の中になってきました。(株)高速様では社員にどのように浸透、意識をしてもらっているでしょうか?また、どの企業もESG経営・SDGsを事業、ビジネスに活かすことに苦労されている印象がありますが、(株)高速様ではどのように活かしておられますか?
  • 高速 赫社長
    先ほどもお話しした通り、ESG経営において環境の部分については切っても切り離せないと考えております。また、高津社長もおっしゃっていた通り社会貢献について若者の意識も高まっている中、最近特に感じるのはお客様の環境意識の高まりがここ数年ガラッと変わったという事です。これについては おそらく消費者の意識の高まりがこのような変化をもたらしているのであろうと思っています。

    環境配慮商品の販売にも当社としては力を入れて行っておりますが、この環境配慮商品を販売する事で環境問題に貢献していきたいという所も活動の中心となります。お客様からの要望も高まっており、包装資材のプロとして環境に優しい商品をどんどん拡販・良さをアピールし、それが社会貢献にも環境問題にも良い方向に繋がっていくという事で日々営業活動を行っています。このため(社員への浸透という意味では)ビジネスそのものがESG経営・SDGs貢献という事に繋がるため、自然に社員が意識するような形になっていると考えております。
  • ニチバン 高津社長
    (株)高速様は今後もセロテープ®を中心として、販売はもちろんの事、製品開発などの面でも協働できる大切なビジネスパートナーです。引き続き、宜しくお願い致します。
  • ニチバン 淺野
    それでは最後に、赫社長、(株)高速様における今後の展望や課題についてお聞かせ願えますでしょうか。
  • 高速 赫社長
    先ほども申し上げた通り、いかに優秀な人材に入社頂き、明るく前向きに仕事をしてもらうか。またそれが企業の成長に繋がると考えております。そのためにも働き甲斐のある職場づくりには力を入れていきたいと考えています。また「ESG経営を推進する事でSDGsに貢献していく」という事から、全てのステークホルダーに(株)高速の良さを知ってもらえるよう発信しつつ、ESG経営の推進もしっかり行っていきたいと考えております。
  • ニチバン 淺野
    本日はありがとうございました。

セロテープ®でSDGsに貢献 特別対談((株)高速赫社長様&ニチバン高津社長)