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03 セロテープ®でSDGsに貢献
株式会社モスフードサービス×ニチバン
株式会社モスフードサービス
代表取締役社長

中村栄輔
ニチバン株式会社
代表取締役社長

高津 敏明
司会進行:
ニチバン株式会社 ブランドマーケティング部 鈴木麻美

ニチバン 鈴木本日は日本発祥のハンバーガーチェーンであるモスバーガーを展開する、株式会社モスフードサービスの代表取締役社長、中村栄輔社長をお招きしました。よろしくお願いいたします。

モスフードサービス様は日本国内に約1300店舗、海外に約450店舗を有するハンバーガーチェーンであるモスバーガーを展開されています。

今回はESG経営の推進やSDGsへの貢献といった取り組みについてお話しを伺いつつ、弊社社長、高津敏明より、ニチバングループが推進するサステナビリティやSDGsの話しも交えながら対談を実施させていただきます。

進行は、ニチバン、ブランドマーケティング部の鈴木麻美が行わせていただきます。
それでは先ず、高津社長より、今回中村社長をお招きした経緯をご説明願います。

ニチバン 高津社長本日はお忙しい中、この対談を受けていただきありがとうございます。モスフードサービス様は創業当時から環境や健康、地域社会などに配慮した事業運営に力を注いでこられたと伺っておりますが、モスバーガーではテイクアウト用商品の内容表示に、弊社の主力製品である「セロテープ®」のオリジナル印刷品を長年ご使用いただいています。

ニチバングループではサステナビリティ重要テーマとして、“「セロテープ®」が天然由来の製品であることによる環境負荷低減への貢献”を掲げておりますが、そのような中で これから両社におけるESG経営の推進やSDGsへの取り組みについてお話しをさせていただきたいと考え、今回 お声掛けをさせていただきました。
本日は、よろしくお願いいたします。

モスフードサービス 中村社長ただ今、ご紹介いただきました株式会社モスフードサービスの中村です。
本日はこのような機会をいただきまして誠にありがとうございます。
ニチバン様は非常に素晴らしい取り組みをされているので、ぜひ学ばせていただきたいと考えております。

株式会社モスフードサービスについて

ニチバン 鈴木ありがとうございます。
続きまして、株式会社モスフードサービス様の紹介をお願いできますでしょうか?

モスフードサービス 中村社長1972年に東京・成増の地で、わずか2.8坪の小さなお店からスタートした当社は、昨年に創業50周年を迎え、今年度は100年企業に向けた新たなスタートの年になります。
「Mountain、Ocean、Sun」、「自然を愛して、人を愛して」という、創業者が「MOS」の名前に込めた想いを受け継ぎ、「お店をもっと近くに、もっと愛されるお店に」をテーマとして、地域に根差したお店づくりを進めております。
今回のテーマである、サステナビリティやSDGsの取り組みについては、重要な経営課題の一つとして位置づけ、企業価値向上に努めております。

ニチバン 高津社長50周年を迎えられて、古くからいろいろな取り組みをされているということで、私も小さい頃からモスバーガーをしっかり食べておりましたので、今日、このような対談ができて非常にうれしく思っております。

ニチバン 鈴木中村社長、ありがとうございます。
では、本日の本題として、弊社社長高津より、サステナビリティ・SDGsへの取り組みについて「セロテープ®」を中心に少し紹介をさせていただきます。その後、モスフードサービス様のESG経営やSDGsへのお取り組みについて伺ってまいりたいと思います。
それでは高津社長、お願いします。

天然素材が主原料である「セロテープ®」によるSDGsへの貢献

ニチバン 高津社長まず、ニチバングループでは「絆を大切にニチバングループにかかわるすべての人々の幸せを実現します」という企業理念に基づき、サステナブルな社会の実現に貢献すべく、様々な変化の中で日々取り組みを行っております。
発売から70年以上経っている「セロテープ®」というのは、実は、パルプあるいは天然ゴムという天然素材で出来ておりまして、もっと多くの方に知っていただきたいという思いから、「Small Action For the Future」というものを掲げ、賛同いただいた企業・団体様との取り組みや、粘着テープの巻心を回収し資源として再利用するエコ活動「ニチバン巻心エコプロジェクト」など、さまざまな活動を行っています。

「Small Action For the Future」は、「小さなアクションから未来をつくろう」という和訳の通り、「セロテープ®」を使うことで、地球環境を考える一つのきっかけにしていただければと考えています。この「Small Action For the Future」は、一般企業を中心に、各団体様と共にサステナブルな社会に貢献していくという形を想定しており、さらには各企業で勤務されているお一人一人の小さな意識・取り組み、ひいては我々ニチバングループ社員の一人一人の意識も大切なものと考えています。ニチバン公式ホームページ上の「セロテープ®でSDGsに貢献」特設ページでは、この取り組みにご賛同いただき、「セロテープ®」をお使いいただいている流通企業様や団体様をご紹介しています。こちらについては、モスフードサービス様にも賛同企業として掲載をさせていただいております。

ニチバン 鈴木中村社長、「セロテープ®」の話が出ましたので、2点お伺いしたいことがございます。1点目は冒頭にお話がありました通り、モスフードサービス様では弊社のオリジナル印刷の「セロテープ®」を長らくご愛用いただきましてありがとうございます。どのような経緯でご使用いただいているのでしょうか?
また、2点目として、「セロテープ®」が天然素材で出来ているということはご存知でいらっしゃいましたか?

モスフードサービス 中村社長まずは経緯についてですが、正確な事は分かっておらず、1980年頃には使っていたようです。
最初は透明の「セロテープ®」だったのですが、中身が分かるように商品名を記載した「セロテープ®」に変わったようです。
「セロテープ®」は、当社商品において、かけがえのないアイテムとして定着し、長い間使用しております。しかしながら、天然素材を使用し、ここまで環境に配慮した製品だということを、最近まで存じ上げませんでした。
今後も使い続けることで、環境負荷低減の一助になれればと考えております。

ニチバン 高津社長長年使っていただき本当にありがとうございます。中村社長がおっしゃったようにセロテープ®が天然素材で作られているというのは、販売して70年経っているのですが、なかなか世の中の方にも浸透していないということで、我々も今、地道に天然素材で作られているということを一生懸命伝えているところです。

モスフードサービスの理念体系「モスの心」

ニチバン 鈴木中村社長、高津社長、ありがとうございます。
では、中村社長にもう1点お伺いしたいことがございます。御社のホームページなどを拝見したところ、モスフードサービス様では、創業当時から4つの理念体系からなる「モスの心」を指針とした事業運営に力を注ぎ、SDGsに積極的に取り組まれていると伺っております。ぜひ、こちらについて詳しくお話しを伺いたいのですが、いかがでしょうか?

モスフードサービス 中村社長食を扱う事業者である当社は、お客様の健康に配慮しながら、安全でおいしい食事をお届けすることが重要です。その上で、お客様からご支持いただけるチェーンであり続けるためには、食品ロスや廃棄物、プラスチックごみの削減やリサイクルといった、私たちの事業を巡るこれらのサステナビリティ課題に、真正面から取り組むことが必要だと考えています。

主な取り組みとしては、CO2削減を目的に、国産非食用米を25%配合したバイオマスプラスチック「ライスレジン®」製のスプーンやフォークを、お持ち帰り用のアイテムとして導入しました。
また、コールドドリンクのカップをプラスチック製から紙製に変更し、1年間で約 670 トンのプラスチック削減を目指しております。

当社は、SDGsが目指す2030年の未来の姿になぞらえ、17のゴールと同時に、モスグループのありたい姿として、「『心のやすらぎ』『ほのぼのとした暖かさ』を世界の人々に」を掲げております。
より良い社会の構築のために貢献していくことが、「人間貢献・社会貢献」を経営理念とするモスグループの使命であり、私の願いでもあります。

ニチバン 高津社長私もホームページを拝見しましたが、本当にさまざまな社会貢献、あるいは環境貢献の取り組みをされていて、それも身近なところから我々が理解できていないところまで、本当に深いところまでやられているので、我々としても非常に勉強になりました。

ハンバーガーを通じたSDGsへの取り組み

ニチバン 鈴木では高津社長、ぜひこの機会に何か中村社長へお聴きしたいことはありますか?

ニチバン 高津社長やはりモスフードサービス様といえばモスバーガー。ハンバーガーという商品が中心となっていますが、それらを通じたSDGsの取り組みがあれば教えていただきたいと思っております。いかがでしょうか。

モスフードサービス 中村社長当社は、創業以来、栄養バランスの良い食事を取ることで、病気の予防や改善につなげるという「医食同源」の考え方を大切にしてきました。おいしさはもちろんのこと、お客様の健康にも責任を持って商品を展開しております。
2002年から「低アレルゲンメニュー」を販売開始した他、「モスの菜摘(なつみ)」や「ソイパティ」シリーズなど、幅広いお客様に向けた商品展開を進めてきました。さらに「MOS Plant-Based」シリーズとして、原材料に動物性食材や五葷(ごくん)を使用しない「グリーンバーガー」や、大豆たんぱくを主原料とする代替魚を使用した「ソイシーバーガー」などの開発・販売に取り組んでいます。
今後も食物アレルギーや健康志向など、さまざまな事情・志向がある方々にも、一緒に食事を楽しんでほしいという考えのもと、多様化する食のニーズへの対応を進めてまいります。

ニチバン 高津社長やはり食を扱うということで、さまざまな対応、あるいはグローバルに向けても、さまざまな多様性に向けた製品開発・商品開発をされているということに改めて気づかされました。これは食だけでなく、我々にとっても、「いろいろな多様性に対応する製品をつくっていく」ということは通ずるところがありますので、今後参考にさせていただければと思います。

モスフードサービス様とは今後も「セロテープ®」を中心としたビジネスパートナーとして、ますますお世話になっていきたいと考えております。引き続き、よろしくお願いいたします。

今後の展望について

ニチバン 鈴木それでは最後に、中村社長、モスフードサービス様における今後の展望や課題についてお聞かせ願えますでしょうか?

モスフードサービス 中村社長

先ごろ100周年を迎えられたニチバン様に続くよう、当社も100年企業を目指してまいります。
次の50年もお客様から愛され続けるモスグループであるために、社会課題の解決に積極的に取り組み、成長していきたいと考えております。
特に今後重要になってくるのが、「人材」です。新たな事業創出や変革などに取り組み、企業価値を高める先導役となる人材の確保と育成、働く環境の整備など、人的資本にも積極的に投資してまいります。

ニチバン 高津社長

今、おっしゃられたとおり、我々も将来に向けた人材育成・人的資本への注力というのは取り組んでいる途中ですが、今後ますます取り組みを強化し、我々も世の中に貢献していく企業になりたいと思っております。本日はどうもありがとうございました。

ニチバン 鈴木本日は株式会社モスフードサービス、中村社長とニチバン株式会社、高津社長にお話を伺いました。
ありがとうございました。

セロテープ®でSDGsに貢献 未来対談((株)モスフードサービス 中村社長&ニチバン(株)高津社長)