<コロナ禍の健康状況の調査>
コロナ禍の“自粛痛” 慢性化している人は、6割いることが判明
そのうち不調の原因は「在宅勤務・生活」が4割と回答~地べたリモートワークが13%・不調対策グッズの平均購入金額は「32,028円」~

ニチバン株式会社(本社:東京都文京区、社長:高津敏明)は、新型コロナウイルスによる生活様式の変化と健康状況に関する調査を20代から60代の男女500名を対象に実施しました。その結果、新型コロナウイルス感染拡大前と比較して、在宅勤務の増加などから、身体の不調を抱える方が増加していることが明らかになりました。当社では自粛生活により起こった身体の不調や痛みを「自粛痛」と称し、改善できるような情報を発信してまいります。

【調査概要】

新型コロナウイルスの感染拡大から1年以上経過し、リモートワークが定着しつつあり、コロナ禍のワークスタイルおよびライフスタイルは大きく変化しました。自宅でのデスクワーク環境が整っていないことによる身体の不調の増加、自粛生活による運動不足やスマートフォンなどの端末での娯楽機会の増加などが原因で、体調不良が増加していると考えられます。 当社は1932年に鎮痛消炎貼付剤「ロイヒプラスター」を発売以来、肩こりや腰痛を解消したいと様々な製品を展開してまいりました。1989年発売の「ロイヒつぼ膏」をはじめとした「ロイヒ」シリーズから、昨年11月には優れた鎮痛消炎成分ロキソプロフェンナトリウム水和物を配合したテープ剤「ロイヒ膏ロキソプロフェン」を発売いたしました。
この度、コロナ禍が1年以上続く中で慢性化しやすい肩こりや腰痛についての最新の実態を調査しましたので、以下の通り概要を報告いたします。

【調査サマリー】

■コロナ前後で「身体の不調が増えた」のは6割で悪化が深刻に!リモートワーク経験者はより顕著に
不調の理由は「在宅勤務・在宅生活」と感じる方が4割、PC・スマホ利用増加、運動不足も顕著に
■コロナ禍の身体の不調は「目の疲れ」「疲れ・だるさ」「肩こり」が上位、慢性化も深刻
不調が「慢性化している」人は66%で、長期化による『自粛痛』に悩む結果に
日常生活にも支障、特に精神面や仕事・睡眠にマイナスな影響を
我慢する人が27%も、不調の対処法は「ストレッチ」「マッサージ」「湿布の購入」
■不調が気になる時期は、「季節の変わり目」が最多
梅雨時期の不調は、「疲れ・だるさ」「頭痛」「肩こり」「腰痛」が上位
日常で身体の不調を感じるときは、「長時間の同じ体勢」が最多
■リモートワーク事情を調査!地べたで仕事をしている人が13%も
■不調の対策グッズ購入金額は平均「32,028円」・購入した商品は「外用湿布薬」が1位に

コロナ前後で「身体の不調が増えた」のは6割で悪化が深刻に!
リモートワーク経験者はより顕著に

『あなたはコロナ禍で身体の不調(身体の痛みなど)を感じますか』という質問では、「とても感じる(5%) 」・「まあまあ感じる(30.2%)」と、計35.2%がコロナ禍で不調を感じていることが明らかになりました。その中でも、各世代と比較して20代は46.0%と高い結果となっており、若年層も身体の不調を感じていることが明らかになりました。

体調に変化のなかった方を除く366人※1に、『新型コロナウイルス感染拡大前と比較して不調が増えたと感じるか』と質問したところ、「とても感じる(12.6%) 」「まあまあ感じる(45.1%)」の合計が57.7%と半数以上が身体の不調の悪化を感じている結果となりました。
リモートワーク経験者と非経験者(専業主婦・夫含む)で結果を比較すると、リモートワーク経験者の方は63.2%が身体の不調を感じているという結果から、コロナ禍の環境変化が影響していることが伺えます。

  • ※1
    :『Q1あなたはコロナ禍で身体の不調(身体の痛みなど)を感じますか。』の問で、「全く変化はない」「改善した」の回答者を除いた366名。

不調の理由は「在宅勤務・在宅生活」と感じる方が4割、
コロナ禍で、PC・スマホ利用の時間が増え、運動不足も顕著に。

体調に変化のなかった方を除く366人※1に、『在宅勤務や在宅生活の影響だと感じますか』と質問したところ、「とても感じる(10.9%)」「まあまあ感じる(32.5%)」と計43.4%が回答。
リモートワーク経験者の場合は、計57.0%と10%近く高いことからも、新型コロナウイルスによる生活様式の変化の一つである「在宅」が体調に及ぼす影響は、やはり大きいと考えられます。

また『コロナ禍でPC・スマホの利用が増えたと感じますか』という質問では、70.6%が「増えた」と回答しており、『コロナ禍で日常的に運動する機会は減ったと感じますか』という質問でも、53.0%が「減った」と回答しています。不調の理由は、「在宅勤務・在宅生活」の影響が大きいですが、運動不足やPC・スマホの利用増など、良くない生活習慣に陥りがちな方も多いようです。

『コロナ禍での悩み』で最も多かったのは「自粛生活によるストレス(44.4%)」「自粛生活で運動不足(39.6%)」「体重が増えた(35.8%)」と運動習慣に対する悩みが上位に上がりました。次いで、「精神的な不安が増した(28.4%)」と続き、先行きの見えない新型コロナウイルスが精神面でも人々に与える影響は大きいと言えます。
また、10人に1人が「身体の痛みが増した(10.2%」、「眠れないことがある(11.2%)」と、日常生活においても影響があることがわかりました。

コロナ禍の身体の不調は「目の疲れ」「疲れ・だるさ」「肩こり」が上位
不調が「慢性化している」人は66%で、長期化による『自粛痛』に悩む結果に。

「コロナ前と比べて身体の不調について変化があった」と回答した344人※2のうち、具体的な症状を調査したところ、「目の疲れ(59.3%)」「疲れ・だるさ(57%)」「肩こり(53.8%)」が上位になりました。最も増えたと感じる症状についても上位は変わりませんが、「腰痛」が15.1%と「疲れ・だるさ」と同率になりました。

さらに、『増えた不調はいつ頃から感じ始めたか』という質問では、計75.9%が「半年以上前」からと回答しており、『コロナ禍での身体の不調(身体の痛みなど)は慢性化していると感じますか』の質問では、「慢性化している」と感じる方が計66.4%となりました。体調不良はすぐに解消されるものではなく、それが慢性化していることが明らかになりました。自粛生活から1年以上経過し生活習慣が変化している中、慢性的な不調が深刻であることが伺えます。

  • ※2
    :『Q1の366名を対象にした、Q2.あなたはコロナ前と比べて身体の不調(身体の痛みなど)が増えたと感じますか。』の問で、「全く変化はない」「改善した」の回答者を除いた344名

『自粛痛』は、日常生活にも支障、特に精神面や仕事・睡眠にマイナスな影響を

「コロナ前と比べて身体の不調について変化があった」と回答した344人※2のうち、『日常生活に影響はありましたか?』という質問には計47.1%が「影響がある」と回答しました。

さらに、どのような影響があったかを質問したところ、「ネガティブな気持ちになる(42.6%)」「気持ちが沈んでしまう(42.0%)」「イライラする(39.3%)」と続き、体調不良は日常生活の中でも特に精神面に影響を及ぼしていることが分かりました。
さらに、「仕事に集中ができない(23.7%)」「眠れない(20.1%)」も続き、仕事や睡眠にもマイナスになっています。

我慢する人が27%も!不調の対処法は、「ストレッチ」「マッサージ」「湿布の購入」

『身体の不調(身体の痛み)が出たときの対処法はありますか?』と質問をしたところ、「ストレッチ(40.8%)」「マッサージを行う(33.8%)」「外用鎮痛消炎剤(湿布等)を使う(31.6%)」が上位に。手軽に取り入れることができるストレッチ・マッサージを行う人は多くなっていますが、対処をせずに「我慢する」と回答した人も27.2%いることも明らかになりました。「特に対策はしていない」のはわずか10.8%と少数派で、我慢をしている人も含むと3人に1人以上が特に対策をしていないことが明らかになりました。「内服薬」「サプリメントを飲む」「病院に行く」と回答した人もいますが、すぐに効果を実感できる「湿布などの外用鎮痛消炎剤」の方が上位に上がったと考えられます。

不調が気になる時期は、「季節の変わり目」が最多
梅雨時期の不調は、「疲れ・だるさ」「頭痛」「肩こり」「腰痛」が上位

『身体の不調(身体の痛みなど)を感じる季節』を質問したところ、「季節の変わり目」が33.4%と最多になりました。季節別では、「冬」が25%となりましたが、気温や生活も大きく変わる「季節の変わり目」には要注意です。 また、『梅雨時期になりやすい身体の不調』では、 「疲れ・だるさ(41.0%)」「頭痛(28.4%)」「肩こり(27.8%)」「腰痛(19.2%)」となりました。湿気や気温の変化から疲れを感じやすく、「肩こり」「腰痛」を感じる人も多いようです。

日常で身体の不調を感じるときは、「長時間の同じ体勢」が最多
「朝起きた直後」や「疲れがたまったとき」も上位に

さらに、体調に変化のなかった方を除く366人※1に、『どのような時に身体の不調(身体の痛みなど)を感じますか』と質問したところ、「長時間同じ体勢が続くとき(48.1%)」「週末など疲れがたまったとき(36.1%)」「朝起きた直後」(34.7%)となりました。「重いものを持ったとき」といった、身体に負荷が掛かるときよりも、在宅勤務のときにありがちな「長時間の同じ体勢」は慢性的な体の痛みにつながるため、トップになったと考えられます。

リモートワーク事情を調査!地べたで仕事をしている人が13%も

リモートワークを実施する際、『どんな環境で仕事をしているか』を質問したところ、「PCデスク」「リビングテーブル」が計8割の回答となりましたが、「地べた座り(16.2%)」「ソファー(3.0%)」と、仕事をしづらい環境でリモートワークをしている人がいることも明らかになりました。

現在、リモートワーク実施者も、13.2%が地べたワークであることがわかりました。
仕事ができるスペースを確保しないと、肩こり・腰痛にもつながるため対策は必須です。

新たな消費:不調の対策グッズ購入金額は平均「32,028円」
購入した商品は「外用湿布薬」が1位に

『コロナ禍で身体の不調(身体の痛みなど)を改善するために新たに購入した商品はありますか』と質問したところ、25%の方が購入しており、その平均金額は「32,028円」であることが明らかになりました。
そのうち、『具体的にどんな商品を購入したか』を質問したところ、「外用湿布薬」が34.4%、「内服薬」が29.6%と「薬」が上位になりました。身体の不調の対処法としては、「ストレッチ」「マッサージ」が上位でしたが、実際に購入したものは、即効性を求めてか「湿布」が多いようです。

[調査概要]
調査期間 :2021年6月8日~10日
調査方法 :インターネット
調査会社 :楽天インサイト
調査対象者:全国の20~60代男女(リモートワーク経験者・非経験者)

考察

今回の調査によると、コロナ禍から1年以上が経過し、身体の不調が深刻化しており、中でもリモートワーク経験者や20代での身体の不調が特に多いことがわかりました。コロナ禍での不調が増えた要因として「在宅勤務・在宅生活」が原因であると4割が回答しており、スマホ・PCの利用時間増や運動不足の増加などの調査結果から、生活習慣が大きく影響していることも明らかになりました。
その影響で身体の痛みが起こる、いわゆる「自粛痛」に悩んでいる人が多いことも伺えます。具体的な症状は、「目の疲れ」「疲れ・だるさ」「肩こり」が上位で、さらにこれらの症状は「慢性化」していて、精神面や仕事・睡眠にも影響を与えているなど、痛みだけでなく日常の生活にも支障がある方が多い実態がわかりました。

当社は絆創膏や軟膏類を製造する製薬所として創業し、1932年から鎮痛消炎貼付剤「ロイヒ」シリーズなどを通じて、肩こり・腰痛などの痛みの緩和に役立てていただける製品を展開してまいりました。

昨年11月には、肩や腰のつらい痛みの緩和に着目し、優れた鎮痛消炎成分ロキソプロフェンナトリウム水和物を8.1%配合した温感タイプの外用鎮痛消炎剤「ロイヒ膏ロキソプロフェン」(第2類医薬品)を発売いたしました。1日1回で痛みの芯まで浸透し、腰痛や肩こりの痛みに効きます。また、温感・無臭タイプなので、オフィスでもプライベートでもにおいを気にせず使えます。
今回の調査を受け、今後より皆様のコロナ禍の生活の悩みを解決できる製品開発や情報発信を続けてまいります。

※TMは商標、®は登録商標です。

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