【冬こそ気を付けたい「あかぎれ」調査】
アルコール消毒で悪化したと約7割が回答!
あかぎれができやすい場所は利き手の人差し指
~パソコンも要注意!?「あかぎれ」新常識を医師が解説~

水仕事の多い方の悩みのひとつに「あかぎれ」があります。水仕事を休めない方や、あかぎれができやすい職業の方にとっては、なかなか厄介なものです。特に、冬は寒さと空気の乾燥により、あかぎれができやすい季節のため、注意が必要です。
そこで、ニチバン株式会社(本社:東京都文京区、社長:高津敏明)は、あかぎれに関するお悩みや予防・対処法について調査を実施しました。また、あかぎれのケアに、素肌のような貼り心地の高機能絆創膏「ケアリーヴ」シリーズをご紹介します。

<調査サマリー>
■コロナ禍でアルコール消毒や手洗いによる手荒れに悩む頻度が増えた人は約7割!
■あかぎれに初めて悩まされたのは平均25歳。意外にも小学校時代が最多。
あかぎれができやすい場所は「手の指先」。中でも「利き手の人差し指」が最多に!
■あかぎれの原因としては「洗い物」が約8割!次いで「手洗い」!
予防トップ3は「ハンドクリームを塗る」「絆創膏を貼る」「水仕事ではゴム手袋をする」。
処置トップ3は「ハンドクリームを塗る」「絆創膏を貼る」「軟膏を塗る」。
予防も処置もハンドクリームを使用する方が多いが、「水仕事のたびにクリームを塗るのが大変」という声も。
■あかぎれの日常生活への影響。「服やタオルが引っかかる」「痛くて集中できない」が上位に

《コロナ禍でアルコール消毒や手洗いによる手荒れが増えた人は約7割》

コロナ禍におけるアルコール消毒やこまめな手洗いの習慣化が、手荒れの原因になってしまうことがあります。当社の調査によると、アルコール消毒や手洗いによる手荒れが増えた人は65.7%もいることがわかりました。女性は実に73.3%に上ります。生活習慣の変化により、これまで手荒れが気にならなかった人たちの間にもお悩みが広がっているようです。

《あかぎれに初めて悩まされたのは平均25歳!意外にも小学校時代が最多。
あかぎれができやすい場所は「指先」。中でも「利き手の人差し指」が最多に》

あかぎれに初めて悩まされた年齢を尋ねると、平均25歳という結果に。意外にも、最も多いのは10代以下(39.0%)で、中でも6~10歳の間が多いことが分かりました。あかぎれができやすい場所は、「手の指先」が65.7%で最も多く、次いで「手の甲(38.0%)」となりました。手の指先の中でも「利き手の人差し指(72.5%)」に悩まされていることが多いようです。

《予防トップ3は「ハンドクリームを塗る」「絆創膏を貼る」「水仕事ではゴム手袋をする」。
処置トップ3は「ハンドクリームを塗る」「絆創膏を貼る」「軟膏を塗る」。》

どんなことがあかぎれの要因となっていると思うかを質問したところ、「洗い物」が77.0%で圧倒的でした。水仕事とあかぎれとは、切っても切れないお悩みゴトであることが伺えます。

あかぎれの予防法を尋ねたところ、トップ3は「ハンドクリームを塗る」「絆創膏を貼る」「水仕事ではゴム手袋をする」。一方、あかぎれになってしまってからの処置としては「ハンドクリームを塗る」「絆創膏を貼る」「軟膏を塗る」でした。ハンドクリームと絆創膏は予防や処置で活躍していますが、「クリームを塗った上に絆創膏をはると滑ってはがれてしまう(40代:女性)」「クリームを何度も塗るのが大変。水仕事でクリームが落ちてしまう。(50代:女性)」「クリームを塗って仕事をするのが大変。パソコンにクリームのべたつきがついたり、トイレの後で手を洗ってからまた塗るのが面倒。(40代:女性)」「クリームを塗ると手がベタベタして気持ち悪い(30代:男性)」という声もあがっています。男性からは、クリームのべたつきが気になるという声も多くあがりました。

《あかぎれの日常生活への影響。「服やタオルが引っかかる」「痛くて集中できない」が上位に》

最後に、あかぎれの日常生活への影響を尋ねたところ、「(あかぎれが)服やタオルが引っかかる」48.7%、「痛くて集中できない」(47.7%)が上位にあがりました。また、38.7%の女性が「(あかぎれになったところを)人に見られるのが恥ずかしい」と回答しました。あかぎれは痛みも見た目も気になり、一刻でも早く治したい症状であることが分かりました。

調査概要

調査期間 :2022年11月10日~14日
調査方法 :インターネット
調査会社 :アスマーク
調査対象者:全国の20~60代男女(300名)

医師が解説!パソコンもあかぎれを悪化させるって本当⁉ 冬に向けて知っておきたい「あかぎれ新常識」

調査結果からあかぎれへのお悩みや、試行錯誤しながら対策していることが伺えましたが、日本皮膚科学会皮膚科専門医の花房崇明先生に、意外と知っているようで知らないあかぎれについての基礎知識や、新常識、予防・対処法について解説いただきます。

《そもそもあかぎれとは?》

あかぎれは、乾燥などによって皮膚の水分や皮脂が奪われ、皮膚が乾燥し、ひび割れができることで起こります。ひび割れが深くなり、中が赤く見えたり、出血や痛みを伴うものを「あかぎれ」と呼びます。
あかぎれは保育園や幼稚園の頃から悩む方が多いですが、赤ちゃんもあかぎれになるケースもあるため、年齢問わず注意が必要です。また、調査結果で、あかぎれのできやすい場所として「手の指先」、中でも利き手の人差し指があがっていますが、これは曲げ伸ばしによって指に負担がかかることによるものです。

《あかぎれってどうしてなるの?》

気温の低い時期は、汗や皮脂の分泌が低下して、肌が乾燥しやすくなり、皮膚の水分や弾力性が失われ、亀裂が生じやすくなります。寒さや乾燥のほか、洗剤やシャンプーなどを毎日使い続けることによる刺激、水仕事、慢性的な皮膚炎、老化、水虫などが原因で起こることもあります。
また、昨今は「PC指荒れ」が増えつつあります。リモートワークやオンライン会議でPCに触れる時間が長くなり、キーボードやマウスが荒れた指の小さな傷を刺激し、少しずつ傷口を広げ、やがてはあかぎれとなり、症状を悪化させてしまうおそれがあります。指先に圧がかかるパソコン作業などをする際には、必要に応じてお薬を塗った上で、絆創膏などで保護するのがよいでしょう。

《アルコール消毒であかぎれ症状が悪化中!》

皮脂膜とは、皮脂と汗などが混じり合ってできたもので皮膚を保護していますが、手洗いやアルコール消毒により洗い流されてしまうことで、手荒れを招いてしまいます。皮脂膜はしばらくすると回復しますが、行く先々で手洗いやアルコール消毒を重ねる昨今では、十分に皮脂膜を回復することができず、角質層のなかの水分が蒸発し、皮膚の乾燥が進んでしまいます。肌の表面の角質層はバリア機能という、水分が皮膚から逃げないように、肌に潤いを保つ役割がありますが、手洗いなどで傷ついてしまうと、角質層がはがれ、水分が逃げてしまい、肌が乾燥してしまいます。バリア機能が低下してしまう石けんの洗い残しや手洗い後の水分の不適切な拭き方なども関係していると考えます。

《あかぎれの予防・対策法は?》

水回りでは、あかぎれ対策を意識することが大切です。各シーンでは以下のポイントに気を付けると良いでしょう。

洗い物 ゴム手袋を着用。お湯ではなく水を使用する。
入浴 お湯の温度38~40℃が理想です。髪を洗う時は、あかぎれ・ひび部分に髪(液剤)が入らないように指先ではなく、手のひらを使い、入浴時は、手がつかり過ぎないよう要注意。入浴後はすぐに保湿してケアしましょう。
手洗い・消毒 手洗いは水もしくはぬるま湯で行い、よく泡立てて洗い、しっかり洗い流します。また、拭き取り時にこするのはNG。水分を吸収するように、優しく拭き取りましょう。 また、厚生労働省は「手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はない」と推奨していますので、手洗いか消毒のどちらかの方法で対策を行うようにしましょう。あかぎれがひどい時は、石鹸、アルコールは使わずに水もしくはぬるま湯でしっかり洗い流すだけでもよいでしょう。

《おすすめアイテムは?》

ハンドクリーム
肌を刺激する成分を極力含んでいない(低刺激、敏感肌用など)ものがオススメです。保湿剤はワセリンなど、成分そのもの自体には強い保湿効果は無いものの、皮膚表面に油分のベールを覆って水分の蒸発を防ぐ「エモリエント」効果のあるものと、ヘパリン類似物質、尿素、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸など水分を保持する「モイスチャライザー」作用のある「ヒューメクタント」を含むものに分けられます。使用感(塗りごこち)などを試して、ご自身にあったハンドクリームを選びましょう。「ヒューメクタント」を含むハンドクリームを塗って水分を保持した上で、その上に更にエモリエント効果のあるワセリンなどを上塗りして、水分の蒸発を防ぐのもオススメです。
絆創膏
皮膚に亀裂が入っている場合には、絆創膏などで保護して適度な湿度を保つことが大切です。キズ口からばい菌が入るのを防ぐためにも絆創膏は重要です。モイストヒーリング(湿潤療法)が期待できるタイプの絆創膏を使えば、あかぎれを治すのに適した潤った環境をつくり、皮膚がきれいに再生するのを促すので、キズ口がそれほど痛まずにあかぎれを治すことができます。指を動かしたり、曲げたりしてもしっかりフィットするタイプのものが良いでしょう。

《あかぎれの症状が重いときは?》

あかぎれができてしまっている場合には、皮膚科専門医のクリニックに受診して相談しましょう。皮膚科専門医があかぎれの程度などに応じて保湿剤や、湿疹がある場合などにはステロイドなどの塗り薬を処方してくれます。キズ口からばい菌が入って腫れている場合には抗生物質の飲み薬や塗り薬が処方されることもあります。

花房崇明(はなふさ・たかあき)

医療法人佑諒会 千里中央花ふさ皮ふ科 院長・江坂駅前花ふさ皮ふ科理事長
医学博士(大阪大学大学院)、日本皮膚科学会皮膚科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、日本抗加齢医学会

ご参考

ケアリーヴシリーズ

ニチバンは1997年に「肌へのやさしさ」と「フィット感」を兼ね備えた救急絆創膏「ケアリーヴ」を発売しました。あかぎれ、ひびわれの多い指、手の甲などにぴったりのサイズを取り揃えています。あかぎれケアには、「ケアリーヴ治す力」の、Sサイズ、Mサイズ、指先用、「ケアリーヴ治す力防水タイプ」では、Mサイズ、スポット用がおすすめです。

ケアリーヴ治す力シリーズ

モイストヒーリング(湿潤療法)で痛みを軽減し、キズやつらいあかぎれも早くきれいに治す絆創膏シリーズ。ハイドロコロイドという特殊素材の「モイストパッド」でキズぐちをピタッと密閉し、キズぐちから出る体液を吸収、保持します。(管理医療機器 家庭用創傷パッド)

ケアリーヴ治す力

「高密度ウレタン不織布」を使用したやわらかいテープ素材は、タテヨコの伸びがすぐれており、指を動かしたり、曲げたりしてもしっかりフィット。通気性が良く、白くふやけにくいのが特長です。あかぎれやひびわれの部分はハイドロコロイド素材のパッドで保護し、周りの健康な肌は伸縮性と通気性のよいテープで覆います。

指先のあかぎれには、指先をカバーする「ケアリーヴ治す力指先用」がおすすめです。

ケアリーヴ治す力防水タイプ

薄さ0.03mmの特殊加工フィルムにより防水性を高めた、貼っても目立たない透明タイプです。

手の甲のあかぎれには、「ケアリーヴ治す力防水タイプ スポット用」がおすすめです。

ケアリーヴ 製品ブランドサイト

あかぎれ保護バンシリーズ

乾燥した手肌を保護する絆創膏です。伸縮性と透湿性にすぐれたウレタン不織布のテープがしなやかにフィットし、つけていてもゴワゴワ感がありません。パッドがないので指先や関節にしっかり密着し、はがれにくくなっています。
  • TMは商標です。

お問い合わせ先

報道関係者からのお問い合わせ

ニチバン株式会社 ブランドマーケティング部
鈴木
Tel:03-5978-5632

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