

テープが貼付されている皮膚は、汗腺が塞がれ、不感蒸泄も阻害されるため、浸軟状態になることがあります。浸軟状態の皮膚は、外力に対する抵抗力が低下し、表皮はく離が生じやすくなったり、化学物質や微生物が容易に侵入して皮膚障害が起こりやすくなります。
皮膚に貼るテープは、 透湿性の高いテーブを使用しましょう。透湿性の高さは、 支持体と粘着剤の透湿性によって決まります。
例)透湿性の高い支持体…不織布やウレタンフィルムなど
透湿性の高い粘着剤…高透湿性粘着剤や塗工方法(発泡塗工など)






ロール状に巻き取られたテープです。
支持体表面にはく離処理がされており、使用するときに軽く引き出すことができます。手で簡単に切れるため、手軽に使うことができます。











サージカルテープに比べて粘着性が強く、重ね貼りもしっかりできます。
支持体には丈夫で適度な伸縮性のある綿布が多く、屈曲部位もしっかり固定できます。はく離紙がついているものもあり、用途に合わせてカットできます。











粘着剤、支持体ともに非常に薄く、しなやかなフィルムテープです。支持体には透湿性の高いポリウレタンフィルムが使われ、汗などによる蒸れを防ぎます。
滅菌済みの定形タイプと未滅菌のロールタイプがあり、用途に合わせて使い分けることができます。









皮膚に触れる粘着剤は主に4種類あります。 それぞれ用途にあわせて使われています。

以前はゴム系が主流でしたが、ラテックスアレルギーなどの影響からアクリル系が多くなりました。最近では、皮膚にやさしいシリコーン系やウレタン系の製品も登場しています。


どんな粘着剤のテープでも皮膚かぶれが生じてしまう等、テープが使えない患者さんには自着性包帯を試してみましょう。皮膚や体毛につかず、包帯どうしがくっつくので、かゆみやかぶれが軽減します。












下記のリンクよりご確認ください。