資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について

1.現状評価

ROE 2019年3月期までは9%を上回っていたものの、2019年の日韓関係悪化による訪日外国人の減少に伴うインバウンド需要の激減、2020年初頭の新型コロナウイルス感染症の流行を起因とする経済活動の停滞、原材料仕入価格・エネルギー価格の高騰、円安の影響などにより、2020年3月期から2024年3月期まで3~4%台で推移いたしました。(※2023年3月期は特別利益(固定資産売却益)の計上により6.0%となりました)
PBR 収益性の低下に伴い、1倍を下回る状況が続きました。
現状分析(連結)
項目 単位 2018/3月期 2019/3月期 2020/3月期 2021/3月期 2022/3月期 2023/3月期 2024/3月期
売上高 百万円 46,234 47,417 44,063 41,528 43,134 45,560 46,859
営業利益 百万円 4,419 3,684 2,975 2,000 2,450 1,609 2,073
当期純利益 百万円 3,132 3,193 1,751 1,350 1,809 2,371 1,827
ROE % 9.8 9.2 4.8 3.6 4.7 6.0※ 4.4
PBR 2.17 1.33 0.83 1.04 0.9 0.98 0.97

2.方針・目標

中長期ビジョン『NICHIBAN GROUP 2030 VISION』および2024年4月よりスタートした中期経営計画の戦略テーマと連動させ、資本コストを意識しながら事業を推進することで収益性の向上を図り、2027年3月期(2026年度)に「ROE 8%以上」「PBR 1倍以上」を目指すこととしております。

3.取組み・実施時期

当グループは、中長期ビジョン『NICHIBAN GROUP 2030 VISION』 として、「2030年度 快適な生活を支える価値を創出し続けグローバルに貢献する企業へ!」を掲げています。
2024年4月から始まった中期経営計画「CREATION 2026」では、「イノベーション創出とグローバル貢献を果たすための事業構造を創造する3ヵ年とする」をコンセプトに設定しています。ROEとPBRの目標を実現するため、本計画の重点テーマと連動させ、資本コストを意識しながら事業を推進することで、安定した収益性の向上と株主の皆さまへの還元に努めて参ります。具体的な計画内容についてのご説明は、2024年5月の2024年3月期決算説明会にて実施をしております。

中期経営計画「CREATION 2026」の内容は、こちらからご確認ください

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