サステナビリティマネジメント

基本的な考え方

当社グループは、「私たちは絆を大切にニチバングループにかかわるすべての人々の幸せを実現します」という基本理念を掲げています。この理念の根底にあるのは、まずは社員が幸せを感じられる環境をつくり、その幸せをすべてのステークホルダーにつないでいく、という考えです。当社グループのサステナビリティは、創業から脈々と受け継がれてきた理念の実現を基盤としています。

推進体制

ニチバングループは、ステークホルダーの皆様からの期待や社会の要請に応えていくために、サステナビリティ全般にかかわる基本方針、重要事項、リスクや機会などを検討、審議する組織として、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会を設置しています。サステナビリティ委員会での議論内容は取締役会に年1回以上上程、報告され、取締役会が監督、指示を行います。

サステナビリティ委員会における重要検討事項等

  • 適切な非財務情報開示の管理
  • 二酸化炭素排出削減に関する取り組みの管理
  • 人的資本経営に関する取り組みの管理
<2025年度 サステナビリティ委員会>
開催回 内容
第1回
  • 2024年度TCFDの提言に基づく気候関連の情報開示内容の確認
  • 中期経営計画におけるGHG排出量削減目標に対する進捗状況の確認
第2回
  • 2025年度のGHG排出量削減の進捗状況、およびESG外部評価実績の確認
  • 2026年度のサステナビリティ開示の方向性の確認
取締役会での報告
  • サステナビリティ委員会の決定事項
  • サステナビリティ関連トピックス
研修 役員を対象とした「サステナビリティ研修」実施

マネジメント

2022年度より、サステナビリティやSDGs に関連する「人権方針」「健康経営方針」「購買方針」を新たに策定しました。これには社会に対してだけではなく、ニチバングループの社員の健康と幸せを実現するさまざまな施策も含まれます。

ニチバングループの価値創造プロセス

ニチバングループは「基本理念」の基、価値創造の源泉となる6つの資本を、強みである「粘着技術」に活かし、ステークホルダーの皆さまと新たな価値を共創しています。
この価値創造プロセスにより、サステナブル社会への貢献、さらにはグローバルな環境変化に対応できるレジリエンスを高め、中長期的な企業価値の向上を目指していきます。

マテリアリティの特定

ニチバングループの事業活動によって影響を与える重要課題を再整理し、ステークホルダーにとっての重要課題とあわせてマッピングを行いました。その結果、「気候変動・地球温暖化対策」「環境・社会課題の解決に貢献する製品開発」「感染予防対策への貢献」「製品の品質向上と安全の確保」を、ステークホルダーとニチバングループともに極めて重要度が高いと位置づけました。

マテリアリティの特定プロセス

サステナビリティの考え方に基づき、『NICHIBAN GROUP 2030 VISION』の実現に向けた経営を行ううえで、特に重要となるテーマを3つの方法により特定しました。ニチバングループのバリューチェーンをふまえ、事業における重要性と社会からの要請や期待を念頭にテーマを選定しています。

  1. 1

    課題の抽出

    SDGsやESG 評価機関の評価項目、各種ガイドラインなどから社会課題の初期評価項目を抽出

  2. 2

    ニチバングループが取り組むべき重要なテーマの選定

    社外ステークホルダーの意見も入れて選定

  3. 3

    社内の承認

    経営戦略会議および取締役会にて審議、承認

目標KPIと実績

テーマ マテリアリティ 具体的なアクション 2025年度の実績 2026年度の目標 関連するSDGs
環境 環境、社会課題の解決に貢献する製品開発
  • 環境・社会課題の解決に貢献する製品の開発基準の策定
  • 環境を配慮した開発テーマ・新製品開発の促進
  • 製品の天然素材比率向上によるさらなる環境課題への貢献
  • 以下製品の開発による環境負荷低減
    • バーコードを隠すテープ
    • 非フッ素系撥水剤
  • 環境対応製品の開発を継続
    • 工数削減により環境負荷を低減する製品
    • 環境負荷低減とサーキュラーエコノミーを両立させた製品設計
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
12 つくる責任つかう責任
13 気候変動にづ隊的な対策を
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
環境負荷の低減
  • ISO14001環境マネジメントシステムの継続運用と監査の実施
  • 新技術の創出による溶剤使用量の削減
  • 環境情報の開示
  • ISO14001の認証継続
  • 統合報告書2025(日本語・英語)発行
  • 東京都環境局/グリーン購入ネットワーク「Clear Sky Navi」にてVOC対策の取組み紹介動画の公開
  • エネルギー使用量削減
  • プラスチック廃棄物排出原単位の低減
  • 製品LCA(Life Cycle Assessment)評価の方法見直し
  • エネルギー使用量削減
  • プラスチック排出量削減
化学物質の適正な管理
  • 原材料のグリーン調達の推進
  • グリーン調達の推進とお客様からの製品含有化学物質調査依頼へ対応
  • 製造工程での適切な化学物質管理の実施
  • グリーン調達の推進とお客様からの製品含有化学物質調査依頼への継続対応
  • 製造工程での適切な化学物質管理の実施
気候変動・地球温暖化対策
  • ニチバングループのCO2排出量の削減
  • グリーン電力比率の向上、太陽光発電設備の設置
  • TCFD提言に基づく情報を開示
  • Scope 1,2,3開示
  • TCFD提言に基づく情報を開示
  • 2030中期目標に向けたGHG削減取組の実施
資源の枯渇への配慮
  • 原材料の有効活用による廃棄物の削減
  • 水の効率的使用及び廃水処理の管理
  • サーマルリサイクルからリサイクルへの転換
  • ゼロエミッション工場の維持
  • プラスチックリサイクル率の向上
  • 省エネ法ランク分け評価制度にてSランク取得
生物多様性保全
  • ニチバン巻心ECOプロジェクトの植林活動・「森のしずく」 保全活動
  • 「第16回 ニチバン巻心ECOプロジェクト」実施
  • ニチバン巻心ECOプロジェクトの継続実施
社会 製品の品質向上と安全の確保
  • ISO9001 品質マネジメントシステムの継続運用と監査の実施
  • 顧客満足の向上
  • 戦略的データ活用と社内業務生産性向上に向けた、新基幹システムの導入開始
  • 全社改善活動の推進
  • ISO9001、ISO13485の認証継続
  • ISO9001、ISO13485の認証継続と管理レベル・質の向上
  • 品質文化醸成活動の推進
3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
8 働きがいも経済成長も
10 人や国の不平等をなくそう
12 つくる責任つかう責任
労働安全衛生と社員の健康への対応
  • 健康経営の推進とKPIの管理
  • 健康経営優良法人2026認定
  • 健康関連セミナーの実施(4回/年)
  • 健康経営推進とKPI管理
  • 健康経営優良法人2027認定
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進と人財育成
  • 女性活躍と障がい者雇用の推進
  • 従業員エンゲージメント向上・組織マネジメント力強化の取り組み推進
  • 中期人財育成体系の再整備・テクニカルスキルマップを活用した必要スキルの向上
  • 障がい者雇用率 2.7%
  • エンゲージメント向上プロジェクトの継続
  • 女性活躍推進ワーキングの実施
  • 人的資本経営実行とKPI管理
    • エンゲージメントスコア 51.4
    • 女性管理職比率 14.1%(連結)
    • 男性育児休業取得率94.7%(単体)
    • 年次有給休暇取得率 78.2%(連結)
  • 女性活躍推進に向けた施策の着実な実行
  • 障がい者雇用の促進(法定雇用率遵守)と、共に成長できる職場環境づくり
  • 従業員エンゲージメント向上へ向けた施策の継続的実施
  • 人的資本経営実行とKPI管理
サプライチェーンマネジメントの強化
  • 原材料原産地とのエンゲージメント強化( 人権・環境問題)
  • 購買方針の徹底
  • 新規購買先における人権リスクの把握
  • 購買先へ購買方針を徹底させた運営
  • 新規購買先における人権リスクの把握
  • 購買先へ購買方針を徹底させた運営を継続
地域・社会への貢献
  • 事業所周辺地域とのコミュニケーション活動
  • 小学校への出前授業による啓発活動
  • 障がい者支援
  • アスレティックトレーナーの育成
  • オフィシャルサプライヤーを通じた支援と怪我を防止するテーピング技術の啓発活動
  • 「SOCCER MEDICAL CAMP」の開催
  • ケガ予防のテーピング講習会など開催
  • 事業所における清掃活動
  • 小学校出前授業(22校)
  • 高校でのSDGs啓発授業(1校)
  • 障がい者職場STEPSの運営
  • 「SOCCER MEDICAL CAMP」の継続
  • ケガ予防のテーピング講習会など開催
  • 事業所における清掃活動
  • 小学校出前授業の継続
  • 障がい者職場STEPSの運営
医療への貢献
  • 絆創膏や止血製品、ドレッシング材による感染予防への貢献
  • インフルエンザ等のワクチン接種による止血製品での貢献
  • 韓国にてケアリーヴ治す力承認を受けて、製造・販売開始
  • 感染症予防対策製品としてグローバルも含めた救急絆創膏、止血製品の安定供給と普及
ガバナンス コーポレート・ガバナンス
  • 内部統制システムの整備
  • 内部統制委員会  3回開催
  • 内部統制小委員会 4回実施
  • 海外子会社内部監査実施
  • グループ会社連絡会開催
    (国内2回、海外2回)
  • 各部門・グループ会社での自律的な内部統制・リスク管理の強化
  • グローバル視点を含めたガバナンスの強化
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
16 平和と公正をすべての人に
コンプライアンス
  • コンプライアンスの浸透 (行動ハンドブック・eラーニングによる教育)
  • 内部通報窓口の充実
  • 「カスタマーハラスメントに対する考え方」をHPに掲載
  • ハラスメント相談者研修を実施
  • ハラスメント教育を実施
  • 海外販社を含めたグループ全体でのコンプライアンス強化
リスクマネジメント
  • 緊急時対応訓練の実施
  • BCP/BCMによる安定供給体制の整備
  • 「全社緊急対策本部訓練」の実施
  • BCP委員会開催による拡大するリスクの把握と対策案確認
  • BCP基本方針に基づいた事業継続計画の確立と維持運用
情報セキュリティ
  • IT統制システムの整備
  • IT戦略会議(年4回)を実施
  • ITセキュリティ教育、フィッシングメール訓練実施
  • ITセキュリティ教育システムの刷新
  • ITセキュリティ方針に則った企業活動の実施と更なる管理レベルの向上
  • 社員の情報セキュリティリテラシーの向上
ビジネスイノベーション イノベーション創出
  • 研究開発組織の再編
  • スタートアップ企業の協働プログラム推進
  • 自社技術の棚卸有効活用
  • グループ社内提案制度の活用
  • 産学官連携:東大の基盤技術を呼吸スキンセンサへ応用し、サイントル社との共同開発開始。プレスリリースおよび学会発表実施
  • イノベーション研修実施
  • 新製品比率
    • 2026年度目標15%に対して実績 11.6%
  • 産学官連携:呼吸スキンセンサについて、医療機器クラスⅠ届出および上市
  • 人財育成:新入社員向けイノベーション人財研修、全社員向けイノベーション研修
3 すべての人に健康と福祉を
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
17 パートナーシップで目標を達成しよう
グローバル市場へのスピーディな展開・拡大
  • NICHIBAN(東アジア・オセアニア)、NICHIBAN(THAILAND)(東南アジア・中近東地域)、NICHIBAN EUROPE(欧州全域) を含む全世界に対する新規開発活動の推進
  • 重点地域における戦略的パートナー探索・選別( 業務提携・M&A)
  • 韓国での「ロイヒつぼ膏コインプラスター」上市、「ケアリーヴ治す力」上市
  • インドネシアにて「ロイヒつぼ膏」承認
  • 原材料・包材の国際的な環境基準に沿った対応
  • 東南アジアおよび欧州中心に、新製品展開
    • 韓国での「ケアリーヴ治す力防水タイプ」の育成
    • 原材料・包材の国際的な環境基準に沿った対応継続

バリューチェーンを通じた取り組み

エコサークルを実現するセロテープ®

植物由来の天然素材から作られるセロテープ®

ニチバンは70年以上も前からお客様の健康と安全な暮らしを想い
環境に優しい循環型エコロジー製品をつくり続けてきました。

ニチバンのセロテープ®は、70年以上の歴史を持つ製品であり、その原材料や製法は古くから変わっていません。しかし、社会の要求に応えるため、製品自体は進化を続けています。具体的には、気候変動に対する取り組みとして100%グリーン電力を使用して生産し、人権問題に関して原材料の原産地で人権デューデリジェンスを実施しています。また、他社との共創による環境価値の訴求や、オープンイノベーションを通じて難題に立ち向かうなど、品質を保ちつつ社会的価値を追求することで、ニチバンのセロテープ®は進化を続けています。

研究開発フロー

ニチバンのサステナビリティ・CSR

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