グリーン電力証書の活用

グリーン電力証書とセロテープ®

ニチバングループでは、主力製品の一つであるセロテープ®をバイオマス発電による自然エネルギーで製造しております。
自然エネルギーを活用して製造することで、セロテープ®がもつ「天然素材由来の原料」という特徴に「天然由来のエネルギーによる製造」という新たな価値をプラスします。これにより、ニチバングループで製造するすべてのセロテープ®および、セロハンを用いた粘着テープの製造工程における環境負荷低減を実現し、サステナブルな社会づくりにより一層 貢献してまいります。

対象

セロテープ®をはじめとするセロハン粘着テープの製造※1 及び本社・7営業拠点で使用する全電力

2022年度(令和4年度)契約量 8,300,000kWh
年間CO2削減量 3,666 [t-CO2]
発電方法 自然エネルギー発電(バイオマス)
契約期間 2022年(令和4年)4月~2023年(令和5年)3月
  • ※1
    セロハン粘着テープ製造に用いた電力量は自社基準にて算出しております。
日本自然エネルギー株式会社 

グリーン電力証書の考え方

グリーン電力とは、風力や太陽光、バイオマス(生物資源)などの自然エネルギーを用いて発電した電力を指します。一般に、石油や石炭をはじめとする化石燃料を用いた発電では、発電施設の建設や廃棄だけでなく発電時にもCO2(二酸化炭素)が発生します。一方で、グリーン電力は自然エネルギーを用いて発電することから、発電時に発生するCO2を削減することが可能です。加えて、再生可能であるために資源が枯渇する恐れがなく、環境への負荷を抑制することができます。
グリーン電力証書では、このようにして発電したグリーン電力の「電力」自体と「自然エネルギーによる発電という価値(環境価値)」を分けて取り扱います。これにより、企業はグリーン電力証書を購入することで、電力だけでなく環境価値も購入することが可能となります。

取得目的

ニチバングループは、事業と社会・環境課題を明確に関連づけ、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献することを目指した「サステナビリティ重要テーマ」を2019年度に策定しました。そのテーマのひとつとして、「セロテープ®が天然素材由来の製品であることによる環境課題への貢献」を掲げており、発売から70年以上、変わらず天然素材を主原料としてきた「セロテープ®」を、循環型のエコロジー製品と位置づけています。
上記の通り、化石燃料を用いた発電と比較して自然エネルギーを用いた場合は、発電時のCO2発生を抑制することが可能です。ニチバンでは、セロテープ®をより環境にやさしい製品とするため、セロテープ®の製造に必要な電力全てをグリーン電力で賄っています。今後もニチバンは企業活動を通して環境負荷軽減に貢献していきます。

カーボンニュートラルへの取り組み

  • ※2
    CO2 をはじめとする温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることです。
  • ※3
    セロテープ®に用いるセロハンの原料には管理された森林から採取した木材チップを、粘着剤には天然ゴムや植物由来樹脂などの天然素材が主成分です。また、巻心には再生紙を使用しています。セロテープ®は社団法人日本有機資源協会による「バイオマスマーク」の認定商品です。
  • ※4
    ニチバンは2010年より粘着テープの巻心を回収し、古紙再生業者に買い取りを依頼しています。また、この費用にニチバンからの支援金を加え、特定非営利活動法人イカオ・アコの協力のもとフィリピンにてマングローブの植林を行っています(回収する巻心にはセロテープ® 以外も含まれます)。2021年度現在、増加したマングローブによるCO2吸収量は推定で532~ 937 [t-CO2/年] となっており、ニチバングループ(国内事業所)全体によるCO2排出量の2.4~4.3% に相当します。
  • ※5
    2021年11月より、ニチバングループ及び関連会社でのセロテープ® 及びセロハンを用いた粘着テープの生産に使用する電力を100% グリーン電力化することを目的として、日本自然エネルギー株式会社より製造電力量分のグリーン電力証書を購入しています。
  • ®は登録商標です

グループ会社の取り組み

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